木下は著書『ユキナ育。』(講談社)において、藤本が全身全霊で娘に愛を注いでいることを綴っていた。一方で、彼は<愛情深くていい夫>だけれど<実は家事がぜんっっっぜんダメ!!>で、<とにかく何でもやりっぱなしで散らかし放題!! 家の中の何がどこにあるのかとかぜんっぜんわかってない!!(わかろうとしない)>のだそうだ。
家事に関して<頼んだことと違ったり、いつものやり方じゃなかったり>して木下が注意すると、藤本に<はい変わったー! 冷たくなったねー!>と言い返されるそうで、<変わったってなに? むしろお前も変われよ!>と思うとも綴っていた。もちろんこうした愚痴は一部の側面でしかなく、感謝と愛情の気持ちが大きいことは間違いないが。
ともあれバラエティ番組などでは、愛妻家・恐妻家で妻の尻に敷かれているイメージが強い藤本だが、木下も<諦め>や<忍耐>を覚え、家庭が回っているようだ。妻だから、自己犠牲を払い家事や育児をすることは当たり前なのだろうか。夫が協力しなくても許し耐えることが「理想の妻」像かのように持ち上げることは解せない。
しかし、もし木下ではなく夫である藤本が、“妻”で“母親”の立場にある木下がほとんど家事をしないがそのことに自分は<諦め><忍耐>を覚えたのだと明かしたのであれば、木下は猛バッシングに合っていたかもしれない。
木下は先月6日、Instagramに<ママお出かけするから豚しゃぶサラダ>と、手料理の写真やワインで乾杯する動画を投稿しているが、コメント欄には<子どもがかわいそう><子ども置き去り>など非難が続出していた。しかし、子育て中の男性芸能人が夜のお出かけや飲み会参加をSNSに投稿しても、叩かれることはない。
今、いくつかの企業で男性社員がパタニティハラスメント被害を告発しているが、まだこの社会において「育児は両親の仕事」という意識が深く浸透しているとは言い難いようだ。
1 2