
「Getty Images」より
株式会社リクルートキャリアは6月下旬、今の会社に入社して5年未満の中途入社者を対象に実施した調査結果を発表した。それによれば、上司とのコミュニケーションの量・質が充実している中途入社者ほど、離職意向(今の会社を3ヶ月以内に辞めたいと思っているかどうか)が低いという。
具体的には、以下の項目を満たせていることを「コミュニケーションの量・質が充実している」と評価している。
・上司と短時間でも、「雑談」「会社や組織の方針の意義」「自分の役割・目標の意義」に関する会話をしている
・上司と1日に1回以上会話している
・上司と1ヶ月あたり61分以上会話している
また、会話の内容によっても中途入社者に与える効用は変わってくるという。上司と雑談をしていると中途入社者の離職意向を低下させることができ、仕事に意義に関する話をしていると仕事のパフォーマンスを上がることができる……など。
同社の別の調査では、入社前後ともに人事とコミュニケーションをとっている中途入社者ほど、仕事で高いパフォーマンスを発揮することがわかった。上司だけでなく、人事が中途入社者に積極的なコミュニケーションを取ることもまた、大きなメリットをもたらすと言えるのかもしれない。
さらに、入社前の人事とのコミュニケーションの内容が「入社を検討する上で十分な情報を得たか確認してもらった」、「入社後に想定される疑問や不安を解消する情報を、隠すことなく開示してもらった」など、得られた情報に対する満足度が高い中途入社者は、力をより発揮する傾向があるようだ。
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