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NGT48山口真帆の事件による“1億の損害”は、AKSの異常体質ゆえだった

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NGT48公式Twitterより

 アイドルグループNGT48を運営する株式会社AKSが、元メンバー山口真帆への暴行容疑で逮捕(不起訴処分)された犯人の男2人に対して、3000万円の損害賠償を求めていることが分かった。

 AKSは、暴行事件によって劇場公演の中止や広告の打ち切りによる損失のほか、警備対策費用、事件の調査に当たった第三者委員会への報酬などが発生しており、損害額は1億円を超えるとの計算だという。7月10日には、第一回口頭弁論が開かれる。

 山口真帆の自宅に押し掛けた男たちがその罪を自覚すべきことは当然だが、この訴訟に違和感も覚える。AKSが劇場公演の中止や広告打ち切りなどに追い込まれたのは、ひとえに「事件後のAKSの対応」に大きな問題があると認められたからではないのだろうか。

暴行事件の発生から一カ月、NGT運営は何をしていた?

 昨年12月に発生した暴行事件の被害者である元NGTメンバーの山口真帆は、5月に卒業するまで一貫してグループの異常な体質を訴え続け、運営会社AKSへの批判をやめなかった。

 そもそも山口が事件を告発したのは、「結局この1カ月待ったけど、(運営は)何も対処してくれなくて」「クリーンなNGTにするっていったのに、新しいNGTにするって、悪いことしてる奴らだって解雇するって言ってくれたのに、何も対処してくれてなくて」(山口が今年1月8日に配信したSHOWROOM動画の発言より)という背景があったからだ。

 この時点で事件発生から1カ月が経っており、さらに被害者本人の告発というかたちで事件が明るみになったことで、NGT48を運営するAKSが事件の隠蔽を図ったのではないかという疑いが生まれてしまった。

 そのうえ、AKSは1月10日の劇場公演で山口真帆に「お騒がせしてすみません」と謝罪させている。暴行の被害者が頭を下げるという光景は、運営内部の異常さを窺い知るには十分なものだった。そのおかしさに気づかなかったとしたら、AKS側の感覚は麻痺しきっているといえるだろう。

 その後は、NGT48からは地元優良企業のスポンサーが相次いで撤退し、グループ発足当初から続けていた地元ローカルの冠番組やラジオも続々と終了。連携していた行政からもあえなく契約を打ち切られ、今年9月に県内で開催される「国民文化祭」「全国障害者芸術・文化祭」のスペシャルサポーターを降板している。

 もちろん事件自体が起こらなければ、こうはならなかった。しかしNGT48がグループとしての信用を失墜したのは、AKSの事件対応や説明がはかばかしいものでなかったからだろう。

 また、一部で事件の“黒幕”とみなされたメンバーには激しいバッシングが及び、今なお個人攻撃は続いている。4月には、メンバーの荻野由佳が出演していた女性ファッションブランド「Heather」のプロモーションがネットで大炎上し、荻野は降板した。

 直近では 『テレ東音楽祭2019』(テレビ東京系)にAKB48が出演するとアナウンスされただけで、「NGT48メンバーは混ぜないでほしい」と要求する声がTwitter上で巻き起こるなど、NGTというアイドルグループのイメージを回復させるのは容易なことではなさそうだ。現在、NGT48は活動の軸である劇場公演のスケジュールも白紙となっている。

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