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「熱中症」から子どもを守る基本のキ 夏本番前に知りたい!

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「Getty Images」より

 私が小学校1~2年生のとき、水泳の授業を子どもはみんな楽しみにしていました。寒さで唇が紫色になってもプールから上がりたくなかったし、「気温と水温が高くないから、きょうは水泳は中止です」と先生からいわれると、とてもがっかりしたものです。夏休み中の水泳教室は天気と気温・水温を考慮して、校門の近くに実行・中止を知らせる旗が立ったように記憶しています。天気予報で「きょうは気温が30℃を超えるでしょう」なんて聞くと、すごくワクワクしました。

 近ごろ、夏はものすごく暑いですね。文字どおり“命の危険”を感じる猛暑日が増えている気がします。実際、気象庁のサイトに100年以上の平均気温が載っていて、体感だけでなく本当に気温が暖かく、暑くなっていることがわかります。そのため、私が子どものころは「子どもがクーラーなんか使っては体が弱くなる」とか「なるべく自然の風にあたったほうがいい」「扇風機も直接あたってはダメ」とかいわれたものでしたが、いまはそんなことをいっていられません。

早めの対処が肝心

 暑い日に、顔が真っ赤になることがありますね。子どもが立ちくらみを訴えることはあまりないと思いますが、顔が真っ赤でフラフラしていたら熱中症の初期症状かもしれません。涼しいところに連れていき、冷やしてあげましょう。子どもは大人よりも熱中症になりやすいのです。顔が真っ赤・フラフラする・汗をたくさんかく、というくらいのうちに、そういった対処をすると重症化が防げます。

 私たちは生きているかぎり、体内で熱が発生します。それを外に逃がすために、体表面の血管が広がって、流れる血液の量を増やすという働きがあります。毛細血管が広がって血流が増えるのが、外から赤く見えるんですね。ところが、暑いときに体の表面に血液がとても増えて大事な脳に流れる血液が減ると、具合が悪くなります。だるい感じや吐気、頭痛、めまい、失神ということが起こるんです。これを“熱疲労”とか“熱失神”と呼びます。熱中症にも段階があり、いろいろな症状が出るので、名前がついているものがあるのです。

 また、筋肉痛や筋肉のけいれんが起こることがあります。小さい子どもが自分から「筋肉が痛い」「こむら返りがある」とはなかなかいってくれません。そういったことがあれば動くのを嫌がり、機嫌が悪くなったり泣き出したりするでしょう。

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