ジャニーズ事務所の創業社長でカリスマプロデューサーだったジャニー喜多川氏が7月9日に逝去。総勢70名の所属タレントたちが事務所を通じ、恩師の死を悼むコメントを発表したほか、すでに退所した田中聖や赤西仁、元ジャニーズJr.らも、ジャニー氏への感謝をSNSなどに綴っている。
マスコミを厳しく統率し、「ジャニーズタブー」をつくりあげたジャニーズ事務所。だがジャニー喜多川氏自身は芸能界の政治より、スターの原石である少年を発掘して育成し、最高のエンターテインメントを手掛けるショービジネスに魂をかけていたといわれる。タレントたちの言葉からはいかにも好々爺だったことがうかがいしれるが、そのベールに包まれた素顔の一部を、アツもほんの少し紹介します。
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皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!
数多くのスーパーアイドルを発掘&育成したジャニーズ事務所のカリスマプロデューサー・ジャニー喜多川社長が2019年7月9日、87歳で旅立たれました。
6月18日に都内の病院に緊急搬送されてから3週間、所属タレントさんたちは心配しつつも「ジャニーさんのことだから、今に何食わぬ顔して元気に戻ってくるに決まってる」と誰もが心の底から復活だけを信じ、祈る様子だったの。
ジャニーさんはご高齢だったにもかかわらず、タレントさんだけじゃなくマスコミの間でもなぜか、「ジャニーさんは絶対に死なない!」という不文律のようなものがあって。不思議なんだけど、みんなそれを当たり前の事のように「うん、何か納得出来る」とすんなり受け止めて、これは俗に言う“ジャニーさんあるある”の1つだと信じて疑わなかったのよね。
偉大なる“ジャニーさん伝説”は数々あるのだけど、哀惜の意を込めて、お話出来る範囲で(!?)少しだけご紹介させていただきますね。
オーラを消しすぎジャニーさん
まずジャニーさんと言えば「オーラを消すのがとてつもなくお上手」なの。例えば所属タレントのコンサート会場で、たまに開演前の会場内を歩かれたりなんていう事があったのだけど、ファンの子たちはお目当てのタレントグッズを買う事で頭がいっぱいだから、近くをジャニーさんが歩いていても「どこのおじさん?」という感じで目もくれず状態。
隣を全速力で走り抜け一目散にグッズ売り場へと急ぐファンの子たちをヒョイと身軽に交わしながら歩いていくジャニーさんの姿を見ていて、吹っ飛ばされたりしないかしら? もしも怪我でもされたら……とこちらがハラハラしちゃう時も多々あったんだけど、ジャニーさんったらそんな事は何処吹く風。普通の社長さんなら怒りそうな場面であっても、いつも穏やかな顔をされていたのよね。
あんなに有名な方なのにあんまり「顔バレしていない」って凄くない? 帝国劇場の前でポツンとただずんでいても、地下街をフラっとお散歩していても誰にも気付かれずで、びっくりしちゃう事も多かったのよ。