タブーばかりのジャニーズ帝国「崩壊」は芸能界の健全化につながるか

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ジャニーズタブーを恐れるメディアはスキャンダルを報じない

 圧倒的なタレントパワーをもつアイドルを多数抱えるジャニーズ事務所に対して、メディア、特に地上波テレビは忖度し続けてきた。ジャニーズタブーはメディアを縛り、不公平な報道を当たり前のものとしてしまっている。

 その典型例といえるのが、ジャニーズのタレントによるスキャンダルをワイドショーはほとんど扱わないことだ。

 元TOKIOの山口達也のように警察沙汰になって社会部が扱う案件になれば話は変わるが、SMAP時代の稲垣吾郎が公務執行妨害と道路交通法違反で逮捕されたとき、テレビニュースは「稲垣吾郎容疑者」ではなく「稲垣吾郎メンバー」と呼称した。山下智久が書類送検されたときも、「書類送検」ではなく「捜査書類を送付」と伝えるメディアがあった。

 ジャニーズなど大手事務所と無関係なタレントのスキャンダルは大々的に報じても、Hey! Say! JUMPの中島裕翔による痴漢騒動や、NEWSの小山慶一郎と加藤シゲアキによる未成年飲酒強要騒動はまったく触れないか、触れたとしてもスポーツ新聞の切り抜きを紹介して終わりといったことが日常化している。

 これではタレント側も、どんな醜聞も事務所が揉み消してくれるという安心と慢心で増長しかねない。

ジャニーズ事務所による男性アイドル市場支配

 ジャニー氏の訃報を受けて、芸能事務所・ライジングプロダクションに所属するダンス&ボーカルグループのメンバーによるツイートが話題を呼んだ。

<ジャニー喜多川様のご冥福を心よりお祈り致します>(ISSA・DA PUMP)
<素敵なグループを数多く生み出し、僕は沢山の影響を受けました。
ジャニーさんがいらっしゃらなかった
僕は歌って踊る事を始めていなかったかも知れません。
今いるダンスボーカルグループは皆んなそうだと思います。
ジャニー喜多川様のご冥福を心よりお祈り致します>(橘慶太・w-inds.)
<突然の訃報に驚いております。
ご冥福をお祈り致します>(千葉涼平・w-inds.)
※すべて原文ママ

 彼らのツイートが注目を集めているのは、事務所の垣根を越えてジャニー氏の生前の業績に思いを馳せたメッセージを送ったから、というだけではない。彼らが複雑な思いを飲み込んで、哀悼の意を表したであろうことが伝わってくるツイートだからである。

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