タブーばかりのジャニーズ帝国「崩壊」は芸能界の健全化につながるか

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 ジャニーズ事務所が強大な力をもったことによって起きた弊害のひとつに、ジャニーズ事務所以外のアイドル的人気を持つ男性グループへの妨害があることはまことしやかに囁かれてきた。

 なかでも特に被害を受けたとされているのが、1997年デビューのDA PUMPと、2001年デビューのw-inds.であった。

 事件が起こったのは、1997年11月14日放送回の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)。この日、DA PUMPとKinki Kidsが共演する予定だったのだが、生放送にKinki Kidsの姿はなかった。これは、DA PUMPの勢いに脅威を感じたジャニーズ事務所による“恫喝”のボイコットであると言われている。

 これ以降、DA PUMPは2018年まで『ミュージックステーション』に出演しておらず、w-inds.も同様に出演の機会に恵まれていない。

 現在、LDH所属のダンス&ボーカルグループや、K-POPアイドルは問題なく『ミュージックステーション』に出演できており、ジャニーズグループとも共演している。

 しかし1990年代後半から2000年代前半にかけての時期、明らかにおかしな空気が流れていたのは事実であり、現在でも、超特急、BOYS AND MEN、Da-iCE、DISH//といった非ジャニーズ系男性アイドルが『ミュージックステーション』への出演に恵まれていない。もしかしたら、これらのグループも状況の変化を受けて、『ミュージックステーション』に出演することもあるかもしれない。

帝国の崩壊は良い影響をもたらすか

 ジャニー氏はタレントへの性的虐待の問題など毀誉褒貶のあった人物ではあるが、新人発掘やプロデュースの能力は不世出のものであった。

 巷間言われているような大物所属タレントの大量離脱がなかったとしても、長期的に見れば、事務所の力の弱体化は避けられない可能性が高いだろう。

 だが、これを“帝国の崩壊”“落日”と憂うことはない。なぜなら、あまりに偏りすぎた権力を正常化し、メディアと芸能事務所のいびつなパワーバランスを是正するきっかけになり得るからだ。

 芸能界にとってもメディアにとっても、新しい時代に向けた変化のきっかけになるのかもしれない。

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