「EXIT」兼近大樹のフラットな価値観 “古きよきもの”にすがらない姿勢で旋風

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 かといって、兼近は酒や飲み会を全否定しているわけではない。シンプルに”相手の気持ちを尊重しよう”としているだけだ。そして「人をナメない」「他者を尊重する」価値観は、彼のあらゆる発言に通底している。

 お笑い界の古い価値観にも一石を投じている。Yahoo!ニュースのインタビューで兼近は、「お笑い芸人はこうだ」というような凝り固まった感は出したくないと答えている。

<古いトレーニングの「うさぎ跳び」が今や「膝に負担がかかるからダメ」って証明されて、理論に基づいた最新トレーニングをした方がいい身体を作れる…みたいなことです。だから“古きよき”ものに寄りかかりたくないんです>

 『M-1グランプリ』といえば、芸人にとって絶対的なコンクールという印象があるが先月17日に出席した「かっぱ寿司の夏 新商品発表会」の場でも、『M-1グランプリ』について尋ねられた兼近は<おじさんたちがただ見ているだけでしょう。オレたち、令和の芸人だから、そんなのどうだっていいです。漫才を新しく作り変える、それがEXIT>ときっぱり。

 「Smart FLASH」の取材で、「ネオチャラ男とは?」と聞かれた二人の答えは<ネオチャラはルールとモラルの中で遊ぶんですよ>。「ルール」と「モラル」、これは“古きよき”お笑い芸人がもっとも嫌悪し、壊そうとしてきたものではないだろうか。その結果、テレビではモラルも何もないハラスメント満載の「お笑い」も蔓延してしまった。

 「コンプライアンスを気にしていたらお笑いがつまらなくなる」と、今の時代を批判し思考をストップさせてしまう芸人やテレビマンは少なくない。だが他者を尊重することと、笑いを生むことは両立できる。「EXIT」の姿勢から学ぶことは多いのではないだろうか。

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