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トンデモ保健師から繰り出される根拠なき指導、不安に陥る産後の母親たち

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SpiYakou132a

「GettyImages」より

 出産すると、今までの人生では出会わなかった人たちに遭遇します。そのたびに驚いたり感激したり、またはげんなりしたり……。理不尽に傷つけられることもあるそれはまるで、ろくな装備を持たされずに、ゲームにおけるダンジョンへ突然放り込まれるがごとく。今回は、そんなダンジョンで多くの母親が出会う「保健師・助産師による、トンデモ指導」を取り上げていきましょう。

 子どもが生まれると、母子保健法に基づき「新生児訪問指導」なるイベントが発生。生後28日以内に(里帰りなどの事情がある場合は60日)、自治体から派遣された保健師や助産師が自宅へやってきます。フニャフニャの新生児と大荷物を抱えながらみずから病院へ出向かねばならない病院の1カ月健診と違い、日時さえ確定すれば向こうから訪ねてきてくれるのは本当~~にありがたいことです。それだけでなく、子どもの健康について不安に思っていたことなどをマンツーマンで聞けるいい機会でもあるでしょう。単純に、家族以外の人と話ができたことや、赤ちゃんにやさしい言葉をかけてもらえたことがうれしかったという人も多いようです。

こんなおかしな指導、アリ!?

 そうです、基本的には大変ありがたいとりくみです。訪問指導の後は、地域の保健センターなどで行われる乳幼児健診があり(3-4カ月、9-10カ月、1歳6カ月、3歳)、ここで集団検診となる場合は、訪問指導同様に保健師や助産師から指導を受ける機会があります。

 さて、大事なことなのでしつこく繰り返しますが、基本的にはとても大切でありがたい、子どもが健やかに育つためのとりくみです。ところがここで、「育児上必要な事項の指導」という本来の目的から逆行した「トンデモ指導」に出会ってしまうケースがあるのが大問題。「保健師・助産師はみんなトンデモ!」という印象を植えつけたい気持ちは1ミリもありません。「おかしなことを言われるのはなぜか」「腑に落ちないことを言われたら、どうしたらいいのか」というポイントが主題ですので、そこはどうぞよしなに。

 まずは有名人が公開しているエピソードから見てみましょう。手作ラーとしても名をはせる漫画家の内田春菊さんは、育児コミックエッセイ『私たちは繁殖している』シリーズを追っているとわかるように、第1子時代はまったく料理しない派で、今と真逆のライフスタイル。離乳食に居酒屋の豆腐メニューをあげている描写もあり、そのことへ保健師から「やっぱりお母様の手作りじゃないと~」と言われてケンカになりそうになったと、対談にて語られていました

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