吉本興業が「振り込め詐欺集団」をイベントスポンサーにしていたことは確かなのか? 岡本社長会見で是非話してほしいこと

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宮迫博之と田村亮

 雨上がり決死隊の宮迫博之とロンドンブーツ1号2号の田村亮が、7月20日に都内某所で開いた謝罪会見。反社会的勢力への“闇営業”問題で、宮迫博之は吉本興業から7月19日付でマネジメント契約を解消された。田村亮もこの会見中に、契約解除をスポーツ紙が報じた。

 およそ2時間半にも渡った会見は、非常に濃い内容であった。

 特に、吉本興業の岡本昭彦社長に「謝罪会見を開きたい」と哀願する田村に対して、岡本社長が「お前らテープ回してないやろな」「亮、ええよ、お前辞めて1人で会見したらええわ、やってもええけどそんなら全員連帯責任でクビにするからな。それでもええんなら記者会見やれ」と、“脅迫”したという宮迫の暴露は、大きな衝撃を与えた。

 吉本興業への不信感を募らせた宮迫と田村は、単独で弁護士に相談。すると吉本側は「悲しい。ファミリーなのに」と嘆き、意思疎通がさらに難しくなったという。田村は「ファミリーだというのなら、(会社の上層部が親で)自分は子供。親なら、子供が過ちに気づいて謝罪することを止めないで欲しかった」と号泣した。

 また、カラテカの入江慎也から闇営業への参加を持ち掛けられた時、報酬として50万円、100万円が支払われることに違和感を覚えた田村が「そんな大金払えるところは(営業先として)大丈夫か」と聞いたところ、入江は「僕がやる、吉本の会社を通したイベントに付いてくれているスポンサーなんで、そこは安心です」と説得されたという。この話が事実であれば、吉本は反社会勢力がスポンサーに付いたイベントを開催していたことになる。

 さらに、謝罪会見を求める田村は「在京5社、在阪5社のテレビ局は吉本が株主やから大丈夫やから」と言われたそうで、「何が大丈夫なのか全くわからなかった」と困惑を吐露。問題を隠蔽せず正直に謝罪したい田村と、なんとかして隠蔽したい会社側のズレが明らかになったと言っていいだろう。

 とはいえ、まだ芸人側の主張しか明らかになっていないため、これらの発言が事実かどうかは定かでない。吉本側は22日に岡本社長の記者会見を予定している。ただ、「吉本興業の株主」であるテレビ局をはじめとしたマスコミ各社の記者は、会見で鋭い質問ができるのだろうか。

 少なくとも宮迫と田村の会見において、岡本社長のパワハラ発言や吉本と反社会勢力とのつながりについて深掘りしようとする記者はほぼ皆無だった。

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