松本人志への期待と失望「プロ根性で乗り越えましょう」 権力側の人間でしかないことが露呈

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芸人たちのクーデターは始まっている

 清水圭の『明日があるさ』の出番カット自体は、筆者は正直、「演技などの問題から、現場サイドが悩んだあげくに出番カットとなった可能性もあるのでは?」とも思った。ただ、「人払いをして、圧力をかける」という岡本社長の姿勢は確かに一貫しているようだ。宮迫博之と田村亮も、岡本社長が吉本興業のスタッフや弁護士を部屋から締め出して芸人4人だけにした状態で「テープ録ってないやろな」「会見するなら連帯責任で全員クビや」と言った、と証言している。

 そして『ワイドナショー』において松本が発した「大崎さんが辞めたら、俺も吉本辞める」という発言も、本気で吉本興業という大企業の体質改善に取り組む気があるのか疑わしいと思える。大崎会長は、闇営業騒動を受けてのインタビューで、「吉本興業は家族。だから芸人との契約はしない」「ギャラが安いとは思わない」などと答えており、末端の芸人側から出ている訴えには全く応じようとしていない。その大崎会長を、松本は擁護している。松本が会長をかばってしまったら、若手はモノが言えなくなってしまう。松本こそが、若手芸人たちに圧力をかけていることになってしまうのではないか。

 そんな雰囲気に臆することなく、加藤浩次は『スッキリ」で「上層部が刷新されないとなにも変わらない」「退社も辞さない」と異論を述べ続けている。加藤は本日23日に大崎会長と会談するという。このまま加藤ひとりが退社しても、騒動終了とはならないだろう。今の吉本興業上層部に納得がいかない芸人たちは多く、上層部と懇意にしているベテラン・松本人志と、中堅~若手芸人たちとの温度差は非常に大きい。

 最後になるが、この問題は「吉本興業だけが悪い」というものではなく、反社会的勢力からお金を受け取ったにもかかわらず「一切受け取ってない」と嘘を述べた宮迫らの過ちは確かなものだ。それにより、彼らの証言の信用性を吉本側が疑い、関係に亀裂が入ったことは偽りではないだろう。宮迫と田村が「何も悪くない」ということは決してない。

 だが、田村亮が述べた「嘘をついたことを謝罪させてほしかったのに、(吉本上層部から)それを止められ、引退を迫られた」という話から、芸人たちの間でこれまでくすぶっていた吉本興業への不満が一気に噴出した。これはもはや、芸人たちによるクーデターと化している。この騒動の終着点はまだ見えない。

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