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凶器となる「傘」 防ぐ方法はないのか? 柄の形、先端…改良希望点は多々

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「Getty Images」より

  6月、ダンサーで舞台女優である逢阪えまさんのツイッター投稿がネット上で話題になった。彼女が歩いていたところ、前を行くサラリーマンが横持ちしていた傘の先端が後ろの見知らぬ子どもの顔に当たりそうになり、とっさに手を出して防いだというのだ。 

 傘の横持ち、もしくは水平持ちとは、傘の柄の部分を持つのではなく、布やビニールの本体部分を掴んで傘を横たわった状態にすることである。このとき傘の先端は後ろを向く。傘を掴む手は、自然と降ろされ、本人の腿の横の高さになる。何も持たずに歩くときと同じように、歩行に合わせて傘が前後に振られると、傘の先端が身長70センチから80センチくらいの子どもの目の高さにくる。

 この投稿には傘の先端で傷を負ったとする手のひらの写真が添えられていたことから、どれだけ危険だったかを想像してぞっとしたツイッターユーザーから大きな反響があった。本人が舞台の宣伝をしたことから、「売名」「嘘松」といった反応も上がり、炎上したことでますます人々の目を引いた。

危険なのは子どもだけではない

 この一件で「傘の横持ち=小さな子どもにケガをさせること」という印象がついた筆者だったが、先日その怖さを体感する出来事があった。

 最寄り駅でバスに乗ろうとしたときのこと。バスは中扉から三段の階段を上がって乗車する仕様だ。ちょうど白髪の女性が乗り込むところだった。続いて階段に足をかけようとしたら、ふいに傘の先がこちらに伸びてきて、顔に当たりそうになった。すんでのところでよけたが、思わず「あっぶ(ない)」と声に出たほど驚いた。

 彼女は、傘を横持ちしていた手を、階段を上る拍子に勢いよく後ろに振ったのだろう。こちらの反応にまったく気づかずに席についた。当然怒りを感じたが、本人がこのまま気づかなければ、次に誰かがケガするかもしれないと思ったので、危険だったことを伝えねばと考えた。しかし相手はお年寄りで、しかも無意識の行動だった。説明してポカンとされる場面を想像した。静まり返ったバスの中で周りの注目を集めることになるうえ、言い方に気をつけても年寄りいじめに見られかねない。わざとではなかったのに、やったこと以上に相手に恥ずかしい思いをさせることになるかもしれないと考え、結局指摘するのを諦めてしまった。

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