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京セラ、事業買収(M&A)で成長を遂げてきたその見事な手腕

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キンセキ、オプトレックスなどかつての有名企業も 

 京セラの電子部品セグメントは、前期実績では売上高の過半を占めている。そういう意味では、京セラの主力は電子部品と言ってもいいだろう。

 中身は前述のように多彩で、半導体、液晶、水晶デバイス、コンデンサなど多岐に及ぶ。そしてここでも、M&Aを経て大きく育成した事業が少なくない。いくつか事例を挙げる。

 京セラの水晶デバイス事業は、かつては京セラクリスタルデバイスという事業会社で担っていた。この会社の前社名は京セラキンセキで、もともとは上場会社のキンセキである。水晶デバイスメーカーとして株式を上場していたキンセキを2004年に京セラが完全子会社化。これに伴ってキンセキは上場を廃止した。

 京セラは子会社化した京セラキンセキを自社の水晶デバイス事業と統合し、京セラクリスタルデバイスとして運営していたが、2017年に京セラ本体に吸収合併した。

 京セラは、液晶事業を担う子会社京セラディスプレイと、光学部品製造の京セラオプテックの2社も、2018年にともに吸収合併している。液晶子会社だった京セラディスプレイの前社名はオプトレックスである。オプトレックスは、1976年に旭硝子と三菱電機の出資により設立された。世界で初めて自動車向けに液晶を採用された実績も持つ。その後、2008年の日本産業パートナーズによる株式取得を経て、2012年に京セラが株式を取得し、子会社化していた。同様に京セラオプテックも、もともとは1949年に富岡光学機械製造所として設立された会社で、ヤシカ傘下などを経て、1983年から京セラグループに入っていた。

 ほかにも、コネクタ事業はエルコ・インターナショナル・コーポレーションを1989年に傘下に収め、京セラエルコ、京セラコネクタプロダクツなどの社名を経て、現在は本体に統合している。

 京セラが買収し、子会社化して事業を運営し、最終的に本体に吸収合併した事例は数多い。そしてこれらすべてが、現在は京セラグループの事業として育っている点は大いに評価できる。

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