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運転に自信がある人ほど自動車事故を起こしやすい? 高齢ドライバーの約8割が「運転に自信あり」

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「Getty Images」より

 今年4月、東京都豊島区で旧通産省工業技術院・飯塚幸三元院長の運転する自動車が暴走し、母子の命を奪った事件から3カ月が経とうとしている。以降、全国各地での高齢者による運転事故が多く報道され、頻発しているような印象を受けている人は多いだろう。

 警察庁が今月発表した「令和元年上半期における交通死亡事故の発生状況」によると、今年上半期に交通事故で亡くなった人は1418人だった。自動ブレーキを搭載した車の普及や、交通事故の加害者への厳罰化など、交通事故を減少する様々な取り組みが実施されており、10年前の2252人と比較すると減少傾向ではあるが、この半年で交通事故のために1000人以上の人が命を落としていることは痛ましい現実だ。

 そんな交通事故に関して、株式会社エアトリが7月22日に発表した調査結果は非常に興味深いものだった。20代~70代の男女772名を対象に「運転に自信はあるか?」と聞いたところ、「ややある」(23.4%)、「非常にある」(11.5%)と運転に自信のある人が3割以上いたが、「あまりない」(9.9%)、「全くない」(4.0%)と非常に少なかったのだ。

 「今まで運転中に自動車事故を起こした、巻き込まれたことはあるか?」という設問に、「どちらもある」と回答した人は「運転に自信がある人」(35.0%)で、「運転に自信がない人」(21.6%)よりも10ポイント以上も高かった。また、「いずれもない」という回答は「運転に自信がある人」(24.3%)で、「運転に自信がない人」(47.4%)とこちらは20ポイント以上も開きが出た。

 つまり、運転に自信のある人ほど、自動車事故に関与しているといえる。「過去に運転事故を起こしてしまったことで運転への自信が喪失した」ということならわかるが、事故を起こしたことがあるにもかかわらず「運転に自信がある」というのは不思議である。ドライバーの“過信”と交通事故には、何かしらの相関があるのか?

高齢ドライバーの約8割が「運転に自信あり」

 東日本高速道路株式会社が65歳以上の高齢ドライバーを対象に実施した調査結果では、76.0%が「運転に自信がある」と回答した。驚いたことに「65~69歳」は73.5%だったが、「79歳以上」になると80.7%と、年齢が高い人ほど自信を持っているのだ。

 また、「高齢ドライバーが高速道路で逆走する事件が多いが、どのように思っているか」を伺うと、「自分は逆走を起こさないと思うので、自分とは関係ない」(35.6%)と、他人事と考えている層も少なくない。この結果に、自身の運転スキルへの過信が影響している可能性もある。

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