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なぜ新生児訪問指導で、トンデモ指導をおこなう保健師が存在するのか?

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「GettyImages」より

 出産すると、国の取り決めによる乳幼児健診などで「保健師・助産師」にお世話になる機会が突如増えていきます。基本的には大変ありがたい仕組みであるにも関わらず、なぜかそこに入り込む「トンデモアドバイス」。前篇では、実際にあったエピソードをお届け。後篇では、なぜそのようなことが起きるのか、そのような場でトンデモアドバイスをされたらどうすればいいのか、といったことへ話を進めていきましょう。

トンデモ保健師から繰り出される根拠なき指導、不安に陥る産後の母親たち

 出産すると、今までの人生では出会わなかった人たちに遭遇します。そのたびに驚いたり感激したり、またはげんなりしたり……。理不尽に傷つけられることもあるそ…

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ウェジー 2019.07.30

 さて問題のポイントは、トンデモアドバイスの内容はもちろんですが、それらが病院や助産院などと違い、自治体による検診の場での指導が、その場限りになりがちであること。それゆえ反論の機会がほぼなく、言われっぱなしになり、かといって何かアクションを起こす暇もなく、モヤモヤを呑みこむしかなくなってしまうからこそ、この手の問題がなくならないのではと小児科医の森戸やすみさんは指摘します。

「言いっぱなし」になる問題

森戸さん「たとえばミルクを減らしなさいと言われても、じゃあその後、その指導員がまた体重を計りに来るのかといったら、私が知るなかで一例もありません。要は、言いっぱなしになってしまう仕組みが問題なんです。個人の思想や経験だけの、根拠のない指導が行われている。しかも善意からだけだったら、そんなこと言わないでしょうというような内容のものもあり、自分のほうが経験値豊かであるという、お母さんへのマウンティングとしか感じられないようなものも少なくありません。こうした話を聞いた私たち医師も自治体に報告していますが、まずはおかしいと思ったら、言われた本人が自治体へ直接報告することも大切だと思います」

 産後のお母さんは何かとヘトヘトですから、それを夫が担当するのもアリでしょう。出産すると今までの人生で出会わなかったような人たちに遭遇する機会が突如増え、それはまるで、ろくな装備を持たされずに、ゲームにおけるダンジョンへ突然放り込まれるがごとくです。魑魅魍魎のダンジョンは、チーム戦で挑むべし。

森戸さん「その人の指導のせいでお母さんも子どももつらくなっちゃったということを、指導した本人が目にすることがないのも、おかしな指導が野放しになっている原因のひとつでしょう。中途半端な知識で指導されると、結局大変になるのはお母さんと子どもたち。持論をお披露目して承認欲求を満たすのも結構ですが、そういった活動は税金を使わないソロ活動の範疇でやってほしいですよね。とにかく疑問に思うような指導があったら、保健センターや市区町村の役所に問い合わせするべきです」

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