連載

虫刺されの痒み・蚊が媒介する病気から子供を守るためにできること

【この記事のキーワード】
MoritoYasumi201908

「Getty Images」より

 今年の夏は日照不足が心配され、ここ数年のような猛暑日が少ないせいか、蚊も少ないような気がします。娘に「今年は蚊が少なくない?」といったところそんなことはない、自分はこんなに刺されたと返されました。蝉の声はいつもの夏よりも聞こえないと思うんですが、どうでしょう?

 蚊に刺されたときの対処法に、お湯をかける、セロハンテープを貼る、塩を塗り込む、石けんで洗うなどの民間療法があるようですが、以前にどれも効果がないという話をWEZZYで書きました。

三大皮膚トラブル「虫刺され・汗疹・とびひ」の対処法

※この記事はメタモル出版ウェブサイトに掲載されていた森戸やすみさんの連載「小児科医ママの子どものケアきほんの『き』」を再掲載したものです 暑い夏…

ウェジー 2018.03.09

洗い流すのが無意味な理由

 先日、外来であるお母さんが「娘が蚊に刺されてからすぐによく洗ったんですけれど、すごく腫れて……」とお子さんを見せに来てくれました。Twitterでも最近見かけましたが、虫刺されは石けんでよく洗えば大丈夫という説が、いまもあるようです。

 蚊やノミ、ダニなどは、表面でなく皮膚のなかにその虫の唾液を入れます。そのため、洗っても虫刺されによる症状は変化しません。水や石けんは皮膚のなかまで入りませんからね。

 吸血をする虫の唾液のなかにはいろいろなものが入っていて、ヒトの皮膚の局所の血が固まりづらくなるなど、虫にとって好都合になっています。数回、刺されることをくり返すうちに、刺された人が唾液腺物質に対するアレルギー反応を起こすようになり、赤く腫れてかゆいというおなじみの症状が出ます。

1 2 3

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。