吉本上層部の“ファミリー”という二枚舌
23日の会見に臨んだ岡本社長は、涙を流し、「タレント、社員を含めて吉本興業は全員が家族、ファミリーであると考えております」と繰り返し述べていた。しかし、この“ファミリー”発言には、極楽とんぼの加藤浩次やタカアンドトシのタカなど、複数の芸人が違和感を訴えている。
吉本の上層部は、“ファミリー”などと耳障りの良い言葉で芸人を言い含め、しかし一方で、芸人の立場を守るための契約は交わさない。そのうえ会社のリスクは徹底的に回避する方針で、「合宿で死亡しても責任を負わない」などと無茶苦茶な契約を強いる――こうした二枚舌の姿勢を改めない限り、吉本は地に堕ちた世間からの信頼を取り返すことはできないだろう。
吉本興業に行政案件を担う資格はあるか 大阪万博、国連、教育事業との関わり
宮迫博之と田村亮が謝罪会見で暴露した吉本興業による隠ぺい工作とパワハラ体質、そして二人の会見を受けて開かれた岡本昭彦社長による釈明会見は、吉本興業の“…
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