ついにトランプを「レイシスト認定」した米国メディア

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トランプをレイシストと呼び始めたメディア

 今回の件を、メディアは以下のように伝えている。

ワシントン・ポスト
「トランプの新たなレイシスト・ツイートの嵐は、実は脆弱さの表れ」

ワシントン・ポスト
「トランプのレイシスト・レトリックは、2020年再選の助けにはならないだろう」

ニューヨーク・タイムス(コラム)
「レイシストが過去に囚われている」

ニューヨーク・タイムス(コラム)
「あなたが嗅いでいる腐敗の匂いは、レイシスト大統領」

BBC
「ペロシ下院議長、トランプから議員への『ネズミがはびこる』攻撃はレイシストであると語る」

Vox
「トランプは如何にして古臭いレイシスト比喩をボルティモアへの攻撃に使ったか」

ハフポスト
「トランプは長年にわたる、きっちり記録されたレイシスト言動の歴史を持つ」

AP
「レイシズム批判され、トランプは黒人下院議員をレイシストと中傷」

自国民の心を引き裂く大統領

 ボルティモアへの「インフェステッド」ツイートが轟々たる非難を受け、意地になったトランプはさらなるレイシスト・ツイートを続けている。この件で急遽ボルティモアに駆け付けたニューヨークの黒人活動家アル・シャープトンに対しては「白人と警官を憎んでいる」とツイートし、あろうことか、カミングス議員をも「レイシスト」と呼び始めている。

 トランプの一連のツイートは、実は大統領弾劾の世論を避けるためのテクニックだとも言われている。ロシア疑惑による弾劾の声が出る中、まずは4人の女性マイノリティ議員を誹り、メディアと国民の意識をそちらに向けた。だが、どんな話題もせいぜい1週間ほどで忘れ去られてしまう。そこで今度はカミングス議員への攻撃を始めたと分析されている。

 その策が成功しているか否かはさておき、トランプの過去から現在に至るレイシズムは、トランプの人間性を大いに表している。トランプが人間の心を持っていれば、だが。

 圧倒的多数が中米人である移民収容所の収容者を人間以下に扱い、それを黒人の議員が批判すると、議論になんの関係もないボルティモア市民を侮辱し、傷付ける。自国の大統領に自分の街を「アメリカで最悪」「ネズミがはびこる」「どんな人間も住みたがらない」と言われた人々はどうすればいいのか。これでもボルティモア市民にアメリカへの忠誠心を、トランプは求めるのか。

 2020年の大統領選で米国市民が成さなければならないのは、レイシズムに「infested」された大統領を “駆除” することである。
(堂本かおる)

追記:7月30日、一連の件について記者に質問されたトランプは、以下のように語った。

「ボルティモア市民は地獄に住んでいる」
「その多くはアフリカン・アメリカンだ」
「彼らは私がやっていることに、本当に感謝している」
「私は世界で最もレイシストでない人間だ」

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