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上司をシェアするサービスでビジネスリーダーにも働き方改革の波

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「SHARE-BOSS」ホームページより

 ネット上にはさまざまなマッチングサイトが存在する。パーソナルな分野では、恋人や結婚相手を見つけるマッチングサイトがあるし、ビジネスではフリーランスやサイドビジネスで仕事をしたい人と仕事を発注したいクライアントをマッチングするクラウドソーシングがある。また、就職したい人と採用したい企業をマッチングするサービスもあるし、コンサルタントとコンサルティングを受けたい企業のマッチングサイトもある。

 そして、このたび登場したユニークなマッチングサイトが、ビジネスリーダーと、リーダーに仕事を依頼したり相談したりしたい企業のマッチングサイト「SHARE-BOSS (シェアボス)」だ。いったい、どのようなマッチングサービスなのだろうか。

社外のビジネスリーダーに相談できるサービス

 2019年の5月末に「SHARE-BOSS」をリリースしたのは、事業開発コンサルティングを行うカーマンライン(東京都渋谷区)。といっても、同社の代表である許直人氏が個人的な趣味として始めたサービスであるという。

「SHARE-BOSS」は、IT系の大企業やスタートアップで実績を残したビジネスリーダーを指名して、仕事の依頼や経営戦略上の相談ができるサービスだ。ここでいうビジネスリーダーとは、IT企業の経営者、執行役員、事業部長クラスを示している。

エージェントを介さずに直接相談ができ、しかもサービス自体は無料で利用できる。無料なのは、許氏が趣味で始めたサービスだからという理由だが、商談が成立した際は任意での寄付も募集している。目安としては成約金額の15%程度とのことだが、あくまで任意である。

 ただし、後述するパートナープログラム経由での紹介についてはパートナー各社のマージンを払う必要があるので注意が必要だ。

人材を見つけ出す方法が限られていた

「SHARE-BOSS」がスタートした背景には、「働き方改革」がある。残業に上限が規制される一方で、社員の副業規制が緩和され始めている。すると、企業に属する会社員も、より柔軟な働き方を選ぶことができる。このことは一方で、企業側にとっては、より柔軟な働き方を目指す他社の社員の能力を活用することができるという意味だ。

 しかし、ここに問題がある。自分の能力や経験を活かしたい人材を、そのような人材を求めている企業が見つけることが難しいという現実だ。これまでも、企業が他社の優秀な人材や経営者に協力を求めることはあったが、ほとんどが限られた人脈の中から探し出したり紹介されたりして見つけ出していた。

 つまり、縁故知人といった閉ざされたネットワークに依存してきた。「SHARE-BOSS」は、この状況を「ファインダビリティ (=見つけやすさ)」の問題であると捉えた。そこで同サービスは、まずは許氏の人脈から選んだリーダー格の人材のプロフィールやネット上に公開されている情報を集めて、まとめサイトのように公開することから始めた。もちろん、公開される情報は、本人の許諾を得た範囲となる。

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