「掛け捨て保険」を嫌うと、もっと大きな損をする

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外貨建て保険のリスク

 特に今の時期、外貨建ての保険を勧められることが多いと思いますが、これは絶対に買ってはいけない商品のひとつだと私は思っています。そもそも金融機関がなぜ今、外貨建て保険を勧めるのかというと、国内では低金利のため、利ざやが取れず、金融機関が儲からないからです。しかしながら、言うまでもなく海外の商品を購入すると為替の変動リスクを抱えることになります。

 為替レートは、長期的には互いの国の物価水準から考えられる購買力に収れんしていきます。つまり金利が高い国は日本に比べてインフレ傾向が強いわけですから、長期的にはその国の通貨は安くなっていくのです。したがって、今、いくら海外が高金利だと説明されても、為替変動を考えると、うかつに乗るべきではありません。

 そもそも保険は、自分の力ではどうしようもない経済的な問題が起きた時に対処するために考えられた仕組みです。自分の力で何とかなるのであれば、保険に入る必要はありません。たとえば、世界でも有数のお金持ちで巨額の金融資産を持っているであろうマイクロソフトのビル・ゲイツ氏や世界一の投資家と言われているウォーレン・バフェット氏であれば、生命保険に入る必要はないでしょう。もし何かの理由で突然亡くなったとしても、残された家族には巨額の遺産がありますから、生活の心配には及ばないからです。

 したがって、自分の蓄えでなんとかなる金額であれば、保険ではなく貯蓄で備えるというのが正しい考え方です。それも、余計なものがついていないシンプルな預金で十分です。もしいくらかでもリスクを取れるのであれば、投資信託等のリスク商品を積立で購入を続けるということでも良いでしょう。

 もう一度言いますが、保険の目的は“保障”にあるということを忘れてはいけません。資産を増やす手段として保険は決して向いていないことは知っておいたほうが良いでしょう。

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