またジャスミン氏がこの企画に関わったこと、虚偽であったことを明かしたあとに、Twitterで「ねぇ、今どんな気持ちぃ??」と告発を信じた人を煽る発言をしたり、Instagramで自分も被害経験があることを告発しながらも自己責任論を展開したりしたことは、これまで被害を告発してきた当事者、これから被害を告発するかもしれない人たちに対し、たいへん罪深いことです。
ジャスミンは、「レイプは強くなることでなくなりました。本当に悩んでいる方は戦い、強くなって下さい。」と綴っていますが、パワハラや、セクハラ、レイプなどの性暴力を自分の強さの問題にすることは問題のすり替えです。その人が強くて被害を克服できたのだとしても、セクハラやパワハラが起きることは肯定されません。セクハラやパワハラという行為が現に起きていること、そしてその被害を矮小化することこそが問題なのです。
スティグマを人ひとりに着せた罪深さ
一方で、レペゼン地球や炎上PRに関わった人たちの責任は、さらに重いと感じています。今後性暴力や何か深刻な被害を受けたとしても信じてもらえないというスティグマを、ジャスミン氏ひとりに背負わせたからです。これは非常に問題です。
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私はネット上で、ジャスミン氏に対する「今後お前がレイプされたといっても絶対信じない」「ジャスミンをレイプするなら今(被害を訴えても、誰も信じないから)」といった言説を多く見かけました。彼女も企画の関係者なので自己責任だという意見も多いですが、彼女自身も含め、事前にそのリスクの大きさをしっかり考えたうえでの企画だったのでしょうか。
レペゼン地球は動画のなかで「俺たちにはこれ(炎上プロモーション)しかない」と言っていますが、現在の彼らの影響力を考えるかぎり、そうだったとは思えません。また現状では、レペゼン地球は称賛され、ジャスミン氏ばかりが批判されているように見えます。企画に関わった人だけでなく彼らを称賛する人たちも、彼女ひとりにダメージを着せてしまっていることを重く捉える必要があります。