小泉今日子と豊原功補は日本映画界に革命を起こすか 「ただの不倫」「献身愛」に収まらない展望

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芸能界の圧力に俳優、女優たちは怯えている?

 だが50歳を過ぎて、体制のしがらみを取っ払い、夢を追えるというのもなかなか素敵なことではないか。テレビで「干されている」状態といわれる豊原だが、7月末、経済誌「Forbes JAPAN」のインタビューが公開された。インタビューには豊原と小泉が共に応じており、映画制作や芸能界の変化について熱く語っている。

 たとえば豊原のこんな発言がある。

<いま、俳優がSNSを通じて政治的発言をすると批判されたり、炎上したりする。何かぼやっと見えない圧力と言いますか、見えない中での自分の勝手な思い。また「こうじゃなきゃいけないのかな」「この人はこういうことを望んでいるのかな」というのを勝手に推し量って、小さな世界で閉じこもってしまっている>

 また、「俳優、女優たちは少しずつ窮屈な思いを強いられてるんじゃないか?」の問いに、豊原は「恐れているんですよね。仕事を失うことに対して。俳優や映像作家が、そもそも仕事を失う観点を持ってキャリアをスタートしていない」「テレビに出られなくなる、CMに起用されなくなる、生活ができなくなる、映画が撮れなくなる。無言の圧力をみんな勝手に自分の中で感じてしまっているわけです。自分自身もそういう思いをすることはあるんですが」と、俳優たちの思いを代弁している。

 小泉との不倫を公にした会見での態度が「不遜」だとバッシングされ、現在では「小泉のヒモ」としてネット上では冷笑の対象となっている豊原だが、上記の発言はなかなかに興味深い。吉本の芸人闇営業から端を発した、芸人との契約問題。「新しい地図」メンバーが地上波に出られないように圧力をかけた、と公正取引委員会から注意を受けたジャニーズ事務所。事務所移籍をきっかけに、本名を名乗れなくなったのんこと能年玲奈。政治的発言を自身のツイッターで発信したことで、バッシングを受けた俳優の古舘寛治の反論。このところ、いままで「当たり前」とされてきた芸能界のやり方やタブーが、大きく揺らぎ始めている。そんな今だからこそ、豊原が芸能界の現状をこうして発信することは、決して間違っているとは言えないだろう。

 前述のように、映画を撮り、宣伝し、公開するまでには莫大な金がかかる。役者はただ演技に集中すればいいわけではなく、数々のバラエティ番組に出て笑いを取ったりもしなければいけなくなっている。昨年9月放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)において安藤政信は、日本の映画界で「撮影してから番宣」というシステムが確立していることがつらいと語り、山田孝之も「なんでこんなことしなきゃいけないんだろうって。映画の宣伝活動とか、もうどんどん消費されていって」と同調して嘆いていた。

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