滝川クリステルがファーストレディーになる日 小泉夫妻の 「グローバル人材」度

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滝川クリステルの国際性

 滝川クリステルといえば、誰もが思い出すのが、オリンピック招致のアンバサダーとしての活躍だ。

 フランス人の父を持ち、3歳までと小学校6年から1年間フランスで暮らした経験を持つ。フランス語については、父親とはフランス語で会話しているという。青山学院大学文学部仏文学科卒で、公式サイトによれば特技は仏語、英語だ。

 英語力については、インタビュアーとしてメモを見ながら質問をした映像しか見つからなかったのだが、そこから受ける印象としては、英語は進次郎のほうが得意そうである。英語圏に暮らした経験がないし、父親と英語で会話をしているわけではないので当然だろう。

 IOCのあの「おもてなし」で知られるフランス語のスピーチは、ネットの評判では「日本語の訛りが強い」「ペラペラとは考えられない」と芳しくない。

 動画を改めて見返してみた。フランス語を知らない立場からすれば、流暢にしか見えない。ニュースキャスターとして、緊張感あふれる現場を経験してきたこともあり、大舞台においてもまるで緊張しているようには見えず、溢れるほどの笑みを湛えていた。もし流暢でないのだとしたら、そのうえで自信たっぷりな態度でスピーチできたのは、かえってすごいことなのではないか。「要素I:語学力・コミュニケーション能力」、「要素II:主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感」を余裕で満たしている。

 海外と違う日本の魅力をしっかりとアピールできたことで、「要素III:異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー」についてもクリアしたのではないか。そもそもこの点については、ハーフである境遇から、普通の日本人の何倍も悩み、考えてきたはずだ。

滝川クリステルのファーストレディーとしての素養

 海外の人から見た印象についても見てみよう。デーブ・スペクターは、クリステルを「上品」で「セミオフィシャル」なイメージがあるとし、「東京五輪開催が決まった後、クリステルはもっとテレビに出たり、何でもできたんだろうけど、あえて出すぎず抑えて、五輪招致に貢献したイメージを大切にしてきた。シンポジウムや講演活動などを続けて、レベルアップしてきた」と評している。

 クリステルは、CMに出るときも超大手だけを選んで、一流感を大切にしてきた。イメージ戦略に長けているのも、ファーストレディーとして必要な資質だろう。

 進次郎が「彼女は肩書きや職業では説明できない、『滝川クリステル』という生き方を選択していると思うようになりました」と語ったが、彼女の活動は多岐にわたる。

 公式プロフィールには、「フランス広報大使(2008年度)、WWF(世界自然保護基金)ジャパン 顧問(2011年4月~)、世界の医療団 親善大使(2012年6月~)、AC世界の医療団 CMナレーション担当(2012年7月~)、フランス藝術文化勲章(シュヴァリエ)(2013年1月)、東京 2020 オリンピック・ パラリンピック招致 “Cool Tokyo” (クール・トー キョー)アンバサダー(2013年6月~)、一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル 設立(2014年5月~)、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会・顧問(2014年6月~)、公益社団法人日本動物病院協会・ビューステッドアワード(福祉功労賞)(2015年10月)、フランス国家功労勲章(シュヴァリエ)(2018年12月)」と数えきれないほどだ。こういった社会に貢献する奉仕活動は、海外セレブリティには欠かせない要素である。

 「知的でクール、高級感があり、敷居が高い」というのがクリステルのパブリック・イメージであるが、彼女を知る人々は、意外な面を指摘する。小泉孝太郎は、「才色兼備でフワッとした雰囲気。素晴らしい女性」、安藤優子がクリステルを「意外と天然」、宮根誠司は「いい意味で自由人だしマイペースで、ニュースのイメージとは違って癒やし系なんです」、アンミカも、「プライベートの彼女は母性愛があって、ふわっと天然なところがある」と口を揃える。また、「よく笑う人」「どんな状況でも笑い飛ばす明るい性格。何でも相談しやすく的確に意見を言ってくれる」と仕事仲間は彼女を評している。

 今回、彼女が過去に出演した『Beautiful Japanese Star TV Show』という番組の密着映像、そして『笑っていいとも』のゲスト出演の映像を観てみた。いいともでは、「わたし」を「あたし」と発音している場面もあり、どちらの映像でもよく笑い、リラックスした様子だった。密着映像では、母校である世田谷の中学校で講演をしたときの、中学生に合わせた気さくな態度と明るさが弾けていた。進次郎が「鎧を脱げる」と評したのにも納得できるほどだ。

 そんなクリステルは、家族仲のよい家庭で育った。いとこで俳優の滝川英治についても「いつも連絡を取り合いながら近況を伝え合っている大事な家族」とインスタグラムに記している。こういった親族を大切にする感覚は、欧米文化では日本よりも強い。そういった家族をベースとする感覚を持つことも世界標準と言える。

 クリステルは、その上昇志向の強さから、当然ファーストレディーの立場には興味があるはずだ。彼女には、度胸があり、美貌、品格、国際感覚、社会性、人を魅了するキャラクターがある。ただし、結婚報告において進次郎は彼女に「政治家の妻」としての役割は求めない、とした。そして進次郎自身が総理の資質に足る政治家か否か、その評価はまだ定まらない。

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