リツイートで逮捕されてしまう可能性も
デマツイートやなりすましツイートは、「名誉毀損罪」や「業務妨害罪」などの罪に問われることがある。しかし、リツイートしただけでも最悪の場合、犯罪者となってしまう可能性は十分にありえるのだ。
2009年に行われた「URL事件」の裁判では、自サイトに他人のサイトのものである児童ポルノ画像のURLを載せたことが「公然陳列罪」として有罪となり、被告人に懲役8月、執行猶予3年及び罰金30万円という判決が下された。
つまり、犯罪のURLを貼るだけでも罪に問われる場合がある。リツイートや引用でも自分の書き込んだ内容には法的な責任が問われる可能性はあるのだ。
リツイートをする前に一呼吸置く
リツイート機能を作ったWetherell氏のインタビューを受け、ツイッター社のジャック・ドーシーCEOは、「たとえば、リツイートする時にコメントも添える仕様になれば、拡散前に一度考えるきっかけになるのでは」とリツイートについての考えを明かした。
ツイートや、リツイートボタンの前の一呼吸は、誤情報拡散防止に役立つはずだ。
「面白そうだから」「リツイートだけだし」と、軽率にボタンを押すだけで多くの人を傷つけたり迷惑をかけたりする可能性もある。そうならないためには、「これは事実かどうか」「これをリツイートすることによって誰かに迷惑がかからないか」を考え、リツイートではなく引用リツイートとして注釈をつけるなど、気をつけていくしか避ける道はなさそうだ。
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