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酒場ライターが推薦する本当に行くべき「せんべろ」店10選!

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「Getty Images」より

 すっかり浸透した、“せんべろ”。もはや説明するまでもなさそうだが、せんべろとは“1000円あれば、べろべろになるまで酔える”店――つまり、コスパ最強の飲み屋のことだ。

 近年、都内では「立呑み晩杯屋(ばんぱいや)」などのチェーン店が台頭している一方で、「立ち飲み いこい」(東京都北区)のような、老舗の個人店もまだまだ健在。“のんべえ”にとっては生きやすい世界だといえるが、なかには「いくら安くたって肝心の味はどうなのか」と疑っている人がいても、なんら不思議ではない。

 そこで今回は、今年2月放送『TVチャンピオン極~KIWAMI~』(BSテレ東、テレビ東京系)の「大衆酒場 せんべろ女王決定戦」への出演も果たした酒場&グルメライターの中沢文子氏に、首都圏を中心に初心者から玄人にもオススメできるせんべろの名店をピックアップしてもらった。

中沢 文子(なかざわ・ふみこ)
酒場&グルメライター。出版社勤務後、20年以上全国を回り、これまでに2万軒を超える店を取材。古典酒場から立ち飲み、角打ちまで、あらゆる酒場を巡っている。
中沢文子の酒場ふらふら

 

チェーン店なら初心者も安心! 横浜にはビール大瓶400円という価格破壊の店も!?

 まずは手始めに、せんべろ初心者にも安心なチェーン店の“せんべろ事情”を聞いてみた。

「お酒のほうが利益率が高いという事情もあるのでしょうが、今はどこのチェーン店も“ちょい飲み”に力を入れています。ファミレスでしたら『サイゼリヤ』はグラスワインが100円(税込)ですし、『ジョナサン』で焼酎(180ml、499円、税抜)を頼めばドリンクバーが無料サービスされ、自由に割って飲めてしまうくらいですからね。『バーミヤン』のように、ボトルキープが可能なファミレスさえあります。

 さて、ファミレス以外のチェーン店で私がイチオシするのは、横浜を中心に8店舗を展開している『国民酒場じぃえんとるまん』です。この店は、都内で勢力を拡大している『晩杯屋』に匹敵するくらい勢いがあり、のんべえの憧れであるサッポロラガービールの大瓶が400円(税込)という安さ。これは恐らく、全国で最安値ではないでしょうか。平日の12~16時には、ドリンク最大5杯に料理もついてくる『せんべろセット』(1000円、税込)というサービスまで実施していますので、東京にも出店してほしいのですが、なかなか……」(中沢氏)

 「国民酒場じぃえんとるまん」は、既製品に頼らず、オーダーが入ってから手作りした料理を提供しており、それもウケている理由のひとつだろうと中沢氏は分析する。

「次に私が注目しているのは、都内を中心に沖縄や鳥取などに32店舗を展開する『立ち飲み居酒屋ドラム缶』です。のれん分けという形で全国各地に出店しているのですが、メニュー構成は各店舗が自由に決めているようで、チューハイが150円(税込)というところも珍しくありません。料理も100円(税込)から用意されており、本当に安く飲みたいのならここでしょう。店名のとおり、ドラム缶がテーブル代わりになっているのもユニークですね。

 他には、東京の池袋や赤羽、御徒町などにある『135(いさご)酒場』もコストパフォーマンスが優秀です。ここは中華の飲み屋で、メニューは基本的に100円、300円、500円(税抜)のいずれか。ヱビスやサッポロの生ビール(中ジョッキ)が300円(税抜)で飲めてしまうのは嬉しい限りですし、料理も300円以上になると、一人ではとても食べ切れないほどの量が出てきます」(中沢氏)

<推薦のせんべろまとめ・その1>
①国民酒場じぃえんとるまん
②立ち飲み居酒屋ドラム缶
③135酒場

個人経営のせんべろ店は通好み?「ビールより日本酒派」な人や、女性ひとり客でも安心!

 チェーン店ではなく個人経営のせんべろは、ディープな店が多いという印象もあるが……。中沢氏は、数あるお気に入りの中から推薦する店を絞り込むのにかなり悩みつつも、次のように話してくれた。

「ここをモデルにしているせんべろ店は多いだろうということで、やはり赤羽の『立ち飲み いこい』は外せません。赤羽に本店と支店があり、支店は午前7時にオープンしますから、朝飲みもできます。母体が酒屋なのでドリンクの安さに定評があり、焼酎ハイボールは190円(税込)。フードは“お母さんの手作り惣菜”がテーマになっているようで、私としては煮物がイチオシですね。パートのお母さんが厨房で実際に料理している風景を見られることもあり、そういう“おふくろの味”が支持されているのでしょう。

 続いては、武蔵小山の『牛太郎』(東京都品川区)で、平日でも14時半の開店と同時に満席になる人気店です。ここはビールの大瓶が500円(税込)で、料理は大きいキュウリのおしんこが90円(税込)、“とんちゃん“と名づけられたホルモン炒めが120円(税込)、煮込も120円(税込)と、やはり激安。1955年に創業というだけあって、昭和レトロな感じもたまりません。毎日通っている常連さんばかりですが、私のような女性が一人で行っても安心して飲めます。

 あとは、亀戸の『立ち酔い 超人』(東京都江東区)も、せんべろの代名詞のような店ではないでしょうか。生ビールが300円(税込)、チューハイが150円(税込)で、おつまみは50円(税込)から。メニューは流動的なのですが、私のお気に入りはオニオンスライス(100円、税込)や、玉子マカロニサラダ(150円、税込)あたりですね。ちなみに、ここもドラム缶をテーブルとして利用しています」(中沢氏)

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