「ただし上司の許可が必要」という呪縛
副業を容認している企業の中には、「上司が認めた場合に限る」という厄介な取り決めがある企業もある。
境野氏「上司に副業の判断を委ねてしまうと、同じ会社に所属していても担当する上司によって副業できるかどうかが決まってきます。そうなると、副業を容認する上司の部下は、社会で様々な経験を積むことができ、充実したスキルアップが可能になります。そのため、担当する上司という“運ゲー”によって、社員間での経験格差が生じてしまいます」
運任せにしないため、企業側がルールを定め、上長が制度を適切に運用できるよう、現状のシステムを見直す必要がある。
境野氏「時代の流れに乗っかって副業を導入するのではなく、『誰でも申請できる』ということもセットにしなければ意味がないですよね。会社が認めてしまえば、いくら上司が反対でも容認するしかありません」
また、副業に納得していない上司ばかりを責めても意味がない。
境野氏「上司という立場になる管理職社員に、副業を導入することのメリットなどの“教育”をすることも必須です。トップダウンで制度を決めるのではなく、様々な考え方を持つ従業員がいることを意識して、積極的に意思疎通を図っていくことが柔軟な働き方を可能にしてくれます」
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・自由で新しいキャリアセンター minatos(ミナトス)
自由で新しいキャリアセンターの設立に向けて、代表 境野を中心に動き始めたプロジェクト。現在、月額1,500円から支援を募り、支援者(URL上で言うパトロン)に対しては、キャリアコンサルタントへチャット相談ができるサービスや、キャリアイベントを提供している。
URL:https://camp-fire.jp/projects/view/174061
・イベント情報
副業に興味がある方、物申したい方必見!
テーマ:「ねえ、副業ダメな理由、言えます?」
日時:8/31(土) 14:00~15:40
ゲスト:竹本萌瑛子さん、田中研之輔教授
ファシリテーター:境野今日子
会場:法政大学 市ヶ谷キャンパス
詳細・お申し込みはこちらから↓
URL:https://minatalk0831.peatix.com/
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