京アニ犠牲者の身元公表をマスコミがしつこく求める理由はなぜ? 「畜生以下」と批判殺到も

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 オンライン署名サイト「Change.org」では、「京都アニメーション犠牲者の身元公表を求めません。#京アニ #PrayForKyoani」という署名活動も行われており、多くの賛同の声が寄せられている。マスコミが掲げる現行のジャーナリズムは、読者が求めるものと大きく乖離していないだろうか。

 一方で、“マスコミ”もひとつの人格の集合体ではない。遺族や親友への取材を望まない記者もいるかもしれない。これもまた真偽は不明であるが、今年5月、マスコミ業界で働いているという投稿者が、<同世代の記者の多くはもう遺族取材やめたいって言ってるしそれが苦痛で何人も辞めたよ。 事件事故が起きたらまず遺族取材の慣習やめませんか。他社と比べていかに多くの情報を出したかで競うんじゃなくていかに人道的な報道をしたかで競いませんか>とツイートし、話題となっていた。

 繰り返しになるが、上記した被害者遺族のツイート同様、この投稿者がマスコミ業界で働いている人物なのかはわかりかねる。だが「誰の、何のための報道なのか?」ということを今一度、改めるべきであることは確かだろう。

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