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「薬物依存症になっても解決策はある!」脅さない薬物乱用防止教育とは/松本俊彦先生インタビュー

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「Getty Images」より

 2019年の上半期、芸能人が「薬物」の使用や所持により逮捕される事態が相次いだ。3月に逮捕されたピエール瀧さんは20代の頃から大麻やコカインを、5月に逮捕された田口淳之介さんと小嶺麗奈さんは約10年前から大麻を使用していたという。

 彼らの逮捕劇は、非常にセンセーショナルに報じられた。中には、薬物依存症に対する差別や偏見を煽るような内容のものも多い。こうした情報が溢れることで、違法薬物がいかに「危険」で「いけないこと」かが強調されるが、そうした報道は極めて一面的だ。そもそも私たちは、薬物依存症についてどれだけの正しい知識を持っているのか。

 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の松本俊彦先生は、ワイドショーなどに代表される「薬物の恐ろしさ」ばかりを強調する報道が与える影響、「ダメ。ゼッタイ。」や「人間やめますか?」といった乱用防止教育の問題点を指摘する。私たちが本当に得るべき知識とは、広めるべき情報とは、どういったものなのだろう。

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松本俊彦・精神科医
1993年佐賀医科大学卒業。横浜市立大学医学部附属病院での初期臨床研修修了後、国立横浜病院精神科シニアレジデント、神奈川県立精神医療センター医師、横浜市立大学医学部附属病院精神科助手、医局長を経て、2004年に国立精神・神経センター(現、国立精神・神経医療研究センター)精神保健研究所 司法精神医学研究部専門医療・社会復帰研究室長に就任。以後、同研究所 自殺予防総合対策センター自殺実態分析室長、同 副センター長などを歴任し、2015年より同研究所 薬物依存研究部 部長に就任。さらに2017年より国立精神・神経医療研究センター病院 薬物依存症センター センター長を併任。

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