わたしが家族の死をきっかけに“自称・魔女”コミュニティにはまっていたころ

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「当時は私も受け入れちゃってたので、『そうなのかー!』と、素直に感心して聞いていました。しかし私がネガティブな発言をすると『はいそれブロックー! 心のブロックー!』『はい、ブロック出たよー!』と言われ、会話が成り立たなくなるんですよね。日本語が通じなくなるといいますか。 変にポジティブな人たちなので、ささいな悩みがあってもブロックと言われるのが怖くなり、口に出せずに変に明るく振る舞ってしまうことがありました。いま振り返ると、否定をとにかく嫌う人が多かったように思えます。そしてみんな顔が似てくるというか、同じような笑顔になってくる」

 貼りついたような怖い笑顔、「怪しい界隈あるある」だ。ちなみに私はここで、絵本作家ののぶみ氏や、元・子宮委員長はる氏&元夫・岡田哲也氏の笑顔を思い出しました。

沼から生還できた理由

「彼女たちの会話を思い返すと、失敗談を自分に都合よく美化している感じです。コミュニティ内でだんだんと違和感が増えていくなか、決定打となったのは『植物と話せる』と言ってた自称魔女のひとりが、モンステラを枯らしたこと。それを指摘すると『この子は、次にいのちをつなぐために枯れたの』なんて言ってました。自分が立ち直り始めたころでもあったので、そのあたりで『こいつらやべえ』と思い、離れる決意をしたんです。住所とか教えてなくてよかった……! どん底の弱い自分から脱却したくて半年ほどズルズルと関わりましたが、いま振り返ると善意に見せかけた悪意のほうが多かったように思えます。お金もだいぶ使いましたし」

非公開: 絵本作家のぶみが説く『かみさま試験の法則』は自己責任論につながっている?

 人気の高い絵本作家のぶみ氏がこれまでリリースしてきた絵本の内容には、子どもに対する脅しや、母性神話の再生産が含まれていることは、これまでにも何…

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わたしが家族の死をきっかけに自称・魔女コミュニティにはまっていたころの画像2 ウェジー 2018.05.06

 Sさんが沼の浅いところですんなり引き返せたのは、講師の資格をとり、それで生計を立てよう、投資したぶんを回収しようとならなかったことが大きそうです。

 一般的に「マインドブロック(ドリームキラーも類似語)」やら「自称魔女」などの言葉を聞くと、何かしらある程度の警戒センサーが発動しそうなものですが、それをすんなり受け入れたのは、自分の職業が関係しているかもとSさんは振り返ります。

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