
星野源オフィシャルサイトより
ロックファンにとって最も切ない行事のひとつが「好きなバンドの解散」だ。
バンドのファンである以上、避けて通れないものではあるが、突然の解散発表に食事が喉を通らなくなったという方も少なくはないはずである。
とはいえ、バンドの解散はあくまで「バンド」の話であり、多くの場合、バンド解散後のファンにはさらに避けては通れない行事が待っている。そう、「解散と同時に始まるボーカルのソロ活動」だ。
ボーカル以外の各メンバーもそれぞれ音楽活動を続けることは多いものの、ボーカルのソロ活動率は中でも高い。場合によっては星野源のように、バンドよりソロでの方が有名になることも少なくなく、ボーカルのソロ活動はある意味ロックバンドの”お約束”とも呼べるだろう(SAKEROCKはインストバンドのため、星野源をバンドボーカルというのは語弊があるが、ここではフロントマンとしてボーカルと合わせて考えたい)。
というわけで、今回はそんなロックバンドのお約束、ボーカルのソロ活動にまつわる数字を見ていきたい。
代表例は星野源! 解散したバンドのボーカルは、どれくらいソロ活動をしているのか
今回はWikipediaを元に、2014年から昨年2018年に解散したロックバンド77組について、ボーカルがソロ活動しているかどうかを調査した。
また、ソロ活動の定義は「ソロ名義で音源を発表、またはプロデュース・作曲などの活動を行っている」「別のバンド名義で活動している」こととし、2019年までに活動再開している場合はソロ活動から除外している。あわせてインストバンドの場合は、ボーカルではなくリーダーを調査対象とした。
では、まず解散・休止したバンドのボーカルがどれくらいソロ活動しているのかを見てみよう。

バンドのボーカルはどれくらいソロ活動をしている?
ソロ活動率は、なんと70%。就職率として考えれば、驚異的に高い数字だ。
「バンドのボーカルからのソロ活動」という流れは、先人達が切り開いてきた黄金ルートと呼べそうである。
具体的な例を挙げると、インストバンドSAKEROCKのリーダーであった星野源、2018年の解散以降、ゆるやかに音楽活動を行っているチャットモンチーの橋本絵莉子、「放牧」宣言後にソロでの活動を行っていた、いきものがかりの吉岡聖恵などが最たる例と言える。
また、逆にソロ活動していない例としては、ボーカルの逝去や健康上の理由などがあり、バンドのボーカルに限って言えば「生きていて健康であれば、かなりの高確率でソロ活動をする」と期待してもよさそうだ。
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