視覚障害者の「困っている」サインに気づいたら何をすればいい? 「白杖SOSシグナル」とは

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視覚障害者の誘導方法

 私たちが視覚障害者と一緒に歩くことになった際、どのように誘導したら視覚障害者にとって快適なのか。

 一般的に誘導の際には、視覚障害者に誘導者のひじにつかまってもらうが、慣れた方法を聞くとよい。誘導者は、視覚障害者の白杖を使っていないほうに立ち、ひじにつかまってもらい、誘導者が視覚障害者の半歩前を行くイメージで、ゆっくりと歩く。視覚障害者は、誘導者の後ろをついて歩くと安心できるという。少し歩いた時点で、この速度で歩いても大丈夫かどうか聞いてみよう。

 点字ブロックがあるところでは、点字ブロックに従って進む。普段、この点字ブロックがある道を歩いている視覚障害者は、誘導者が近道と思って行く点字ブロックがない道に馴染みがなく、不安になるケースもあることも覚えておきたい。

 視覚障害者は駅のホームや階段などでは転落を防ぐため、まっすぐに直角に向かっている必要がある。そのような経緯から、普段から直角の角度を意識しているので、歩行の際、斜めに歩くような誘導はしないようにする。

 また、上り坂や下り坂、段差や溝のあるところでは、それがちょっとしたものであっても視覚障害者には転倒などの危険があるので、声がけする。

 階段では、いったん手前で立ち止まり、上りか下りを知らせる。上りの場合、まず誘導者が階段を一段上って立ち止まり、視覚障害者が一段目の階段を認識した後、階段を上る動きに合わせて、次の階段を誘導者が上るような形でいくとスムーズだ。階段が終わる時には、「あと、一段で終わりです」と声をかける。

 エスカレーターは、利用する前にどのように利用したいか、視覚障害者とよく相談してから利用する。一般的には、誘導者が視覚障害者に手すりを持たせてあげ、「乗ります」のかけ声と共に両者が同じ段に乗り、「降ります」のかけ声で一緒に降りる。ただし、乗り慣れていない場合は危険が伴うので、エレベーターでの昇降などを提案するなど臨機応変に対応すると良い。

積極的に声がけしたい駅のホームと横断歩道

 駅のホームと横断歩道は、電車や車が通過し危険に遭遇する可能性が高いため、視覚障害者に積極的に声がけしたい場所だ。

 駅のホームは、点字ブロック上に電車待ちで人が並ぶなどイレギュラーな事態が発生するため、誘導が必要かどうか積極的に声がけしたい。駅のホームで並んでいる時は、最後尾を知らせて欲しいという。そして、電車に乗り込む時は、ホームと電車の間にすき間があり危険なので、ここも誘導できると良い。空席に案内する時は、背もたれや座席のふちを触ってもらうようにすると、スムーズに座れるそうだ。

 横断歩道や信号のある場所で、道路側にはみだして立っていたら、安全な場所に誘導する。また、落ち着かない様子が見て取れたら声がけし、信号が青に変わったら、「青になりましたよ」と伝える。

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