
りんたろー。Instagramより
お笑いコンビEXITの兼近大樹が、2011年に少女売春あっせんで逮捕されていたと「週刊文春」2019年9月12日号(文藝春秋)が報じた件。「週刊文春」によると、兼近大樹は当時19歳だった女子高生に、出会い系サイトで知り合った男性といかがわしい行為をさせ、現金1万5000円を受け取らせたという。
EXITは、ネオチャラ芸人として「チャラ男」キャラのネタを披露しながらも、りんたろー。は介護ヘルパー、兼近はベビーシッターのアルバイトをしていたことなどから、テレビ番組では「実は真面目でいい人」というキャラクターを前面に押し出した企画が多かった。そのイメージと「少女売春あっせんの過去」は、ギャップが大きすぎる。
TwitterやInstagramのコメント欄には「もう見たくありません」「全然真面目じゃないじゃん」等、批判の声が届いている。他方で、「更生したのだから今後も応援する」というコメントも多い印象だ。
EXITがファンを急速に増やしたのは、彼らのネタの面白さやルックスだけではなく、出演番組などでの受け答えにあるだろう。「真面目」という言葉で表すと語弊が生じるような、柔軟で思慮深い言動こそ「ネオチャラ芸人」らしからぬもので、共感を呼んだ。それが“偽りの真面目ぶり”に見えていれば、支持されることはなかっただろう。
EXITは「ネオチャラ男はモラルとルールの中で遊ぶ」「コンプライアンスゴリ守り芸人」と公言しており、少なくとも現在の彼らの言動からは「コンプライアンスを守るとはどういうことか」よく理解していたことが伺える。
兼近が「お酒は飲めるけど飲まない」と語ったライブドアニュースのインタビューは非常に話題になった。
「飲みニュケーション」文化の弱体化を嘆き「最近の若い社員は誘っても断る」とネガティブに捉える情報は多いが、“無理して1杯つきあう人がいたらかわいそう”だから自分も飲まなくなったのだという。兼近は<無理やり飲みに誘う上司は、人をナメてるんですよ。部下や年下なんだから、自分の考えを押しつけていいと思ってる。それは絶対にダメです>と、酒や飲み会を否定すのではなく、シンプルに”相手の気持ちを尊重しよう”と伝えていた。
また、闇営業問題に関わった吉本興業の芸人が自身の“禊”としてボランティアに参加することについて、兼近が違和感を表明したことも記憶に新しい。
EXITはコンビが主催するイベント「EXIT早朝Fes.2019~オールナイトはもう古りぃ。朝からションテンガルアーで心も渋谷もキレイにしちゃってチャRadio体操ぶっかまし!YURIKAGOからHAKABAまで集まっちゃいまSHOW TIME!~」の前に、自由参加のごみ拾いを決行した。ごみ拾いに関して兼近は以下のように述べている。
<子供もめちゃめちゃ来てくれてうれしかったです。大きくなったときに自発的にゴミを拾ってくれるんじゃないかな>
<「ボランティアは禊のためのものじゃない」ということは伝えたい>
宮迫博之は「子ども食堂」や清掃活動、田村亮は介護へ? ボランティアを“禊”扱いする違和感
反社会的勢力への闇営業で謹慎処分となったお笑い芸人たちが、活動を再開した。一方、未だ芸能界復帰のめどが立っていない宮迫博之は、連日、ボランティア活動に…
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