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バービーは「ブス自虐」をしない! いじり・いじられなくても面白くカッコいい笑いは出来る

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バービーInstagramアカウントより

 お笑い芸人・バービー(フォーリンラブ)が語る「コンプレックス」への意識の向け方が各所で共感の声を呼んでいる。

 バービーは8月30日放送『ACTION』(TBSラジオ)に出演。たとえ自分のコンプレックスをネタにした「自虐」であろうとも、その表現が人を傷つける可能性があると語り、芸人として笑いを追求しながらも、多様性が重んじられる時代の価値観と歩調を合わせていくと述べた。

バービーが語る「自虐」ネタの問題点

 『ACTION』は月曜から金曜まで放送されている帯番組で、金曜パーソナリティーはライターの武田砂鉄が務めている。

 武田は『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)の自宅紹介コーナーで一瞬映ったバービーの本棚に、ジェンダー研究を専門とする社会学者の牧野雅子氏による著書『刑事司法とジェンダー』(インパクト出版会)があったことからバービーのことが気になっていたという。『刑事司法とジェンダー』は、警察、検察、裁判所といった機関がジェンダーバイアスをもとに事件に向き合うことで、結果として性暴力加害者の責任追及をないがしろにしていることを問題としたジェンダー研究の本である。

 『ACTION』では、多方面への好奇心を持ち、ジェンダーバイアスにも意識を向けているバービーが、「いじる」「いじられる」といったコミュニケーションのあり方が基調になっている日本のお笑い文化のなか、どのような心持ちで仕事に向き合っているのかに話がおよんだ。

 芸人社会は一般社会以上に「男社会」の色合いが強く、そのなかに女性芸人が入ると、身体的なコンプレックスにも容赦なく土足で踏み込んでいく苛烈な「いじり」が入る。

 バービー自身は「郷に入れば郷に従え」といった気持ちで向き合うことができたため、そういった男社会の人間関係のあり方は自分の考え方とは相容れないものではあるけれど、それなりにうまく適応していたという。

 しかし、そうした「いじり」を受け入れ、また、ときには笑いのために自分から「いじり」を求めることは、誰かを傷つけることにもつながることにつながると思い至ったという。バービーは番組のなかでこのように語っている。

<一回コメントをもらったことがあるんですよ。私がテレビでギャンギャン“ブス”とか“デブ”とかいじられているのを見て、女の子からのコメントで『私はバービーちゃんのことそんなにブスだと思ってないし、私と同じぐらいだと思っているから、私が“ブス”“デブ”言われているように感じてすごくショックだった』っていうコメントをもらって。
そのときに、自虐はいけないなと思ったのと、やっぱ自虐してるっていうことは、(価値観の)物差しをもっているわけじゃないですか、ここからはいじっていいとかダメだとか。だから、『すべての人は平等ですよ』とか言っているわりに、その自虐の物差しは許されるっておかしいなっていうのは気持ち的にはあって>

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