バービーは「ブス自虐」をしない! いじり・いじられなくても面白くカッコいい笑いは出来る

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 テレビを通して不特定多数に届けられるお笑い芸人たちのコミュニケーションのあり方は、画面の向こうにある広い社会で人々の人間関係のあり方に強い影響をおよぼす。バービーはその責任を強く痛感していると、番組のなかで証言。だからこそ日々、感覚をアップデートし続けているようだ。そのひとつがコントの「ネタ」である。

 フォーリンラブがブレイクした際に定番としていたコントネタの形式は「バービーが会話の流れのなかで相方のハジメを強引に口説きにかかり、戸惑いながら告白を受け入れたハジメとともに『イエス、フォーリンラブ』のキメゼリフを合わせてオチにする」といったものだった。

 バービーはこういったネタが曲解されて世間に広がっていく可能性を案じ、社会を後退させるようなかたちで消費されないように留意して笑いをつくるようにしていると語っている。

<私から一番最初にやっていたセクハラ芸が、それは私のなかでは、ひとつの発信だったり、主張だったりしてたんですよ、私のなかでは。でも、それがひとり歩きしていって、男性に消費されるだけの芸になってしまったときってすごく女性を傷つけてしまうし、意に反しているなと思うから、それはやらないようにしたいなと思っています。その境目を自分のなかでジャッジして、やれたらなって>

コンプレックスが逆に“武器”になる時代も終わるべき

 バービーとほぼ同世代の女性芸人である渡辺直美も、同じく先進的な価値観をもっていることはよく知られている。武田砂鉄が、コンプレックスを自ら「武器」にして笑いを生み出し、いまでは世界的な人気すら獲得している例として渡辺の名を挙げると、バービーは、渡辺の功績を認めつつも、こうした一言を添えた。

<言ってしまえば、それが武器にさえならなくなるぐらいが一番ベストなのかなと思いますけど。それさえも、言ってみれば自虐と同じ構造なのかなって思うので。(それが武器に使えるということは)差別の目線が根底にあるからそれが武器になっているだけであって>

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