
山口真帆1st写真集 present/宝島社
NGT48の寮で起きた暴行事件の「真相」を覆すような運営側の発言が暴露され、ファンの困惑は広がり続ける一方だ。
AKS代表の吉成夏子氏は保護者会で、犯人側が「もともと山口真帆さんと繋がっていた」と証言していると発言したという。だが山口真帆は事件発生直後から、メンバーの太野彩香と西潟茉莉奈がファンの男たちと「繋がっている」と推測し、犯人を糾弾していた。
7日、「週刊文春」(文藝春秋)のweb有料媒体である「週刊文春デジタル」が、事件発生直後に山口が現場に呼んだメンバー(M子)が録音したという犯人たちやスタッフとのやりとりをおさめた音声データを公開した。
このデータはこれまでも同誌が書き起こしを小出しにしてきたもので、4月には「週刊新潮」(新潮社)も書き起こしを記事化。しかし、データから現場の混乱が伺えることは確かだが、山口の追及やスタッフの確認にも、犯人の男たちは「あやかに(太野彩香の愛称)、茉莉奈ちゃんは関係ない。自分らは彼女たちとは繋がっていない。連絡先も知らない」と否定を繰り返しており、事件の全貌が明らかになるものとは言えない。
NGTメンバーが住む寮の管理はどうなっていたのか?
山口真帆は、太野彩香が住んでいるはずの部屋から犯人が出てきたこと、犯人の男(A)が最初に太野彩香と西潟茉莉奈の名前を上げたこと(※ただし音声データにその部分は含まれない)から、彼女たちの事件への関わりを追及。
一方の犯人Aは、なぜ太野彩香の部屋にいたのかについて、彼女がそこから引っ越すという話を別のファンの男づてに聞き、短期でその部屋を賃貸すべく「ポストのところに申し込んで引き継ぎで受け取った」と証言している。これは相当に不可解だ。山口真帆は「大家さんに話を聞きたい」と疑問をぶつけているが、もっともだろう。
Aいわく、太野彩香は部屋の鍵を「誰か」に返却している。それをAは受け取った。このマンションの管理は一体、どういう仕組みになっているのだろうか。
地域密着型のアイドルグループのメンバーが複数人住むマンションで、もともとそのメンバーが住んでいた部屋で、かつ現在も向かいの部屋にはメンバーが住んでいるにもかかわらず、管理会社はNGTのファンにその部屋を貸したのだろうか。
AKSは「メンバーたちの住むマンション内に、ファンの男が入り込んでいた」という事実をどう捉えているのか。事件発覚から現在まで、そのことに対する危機感を表明したことはあっただろうか?
ちなみに、山口真帆が太野彩香の部屋の向かいに住んでいることを、Aは一年ほど前に握手会で太野彩香から聞いたと話しているが、記憶は曖昧なようだ。
寮内で男とメンバーが遊ぶことは常態化していた
犯人Aは、親密なメンバーから犯行をそそのかされたわけではない、と否定している。彼らが寮内でいきなり山口真帆に近づこうとしたのは、これまで他のメンバーに拒絶されたことが一度もなかったためだという。
山口真帆は玄関先でファンの男らに「襲われた」と解釈し、はっきり拒絶の意思を示したが、男らにとっては寮内でNGTメンバーと遊ぶことは当たり前だったのだそうだ。彼らの言い分では、山口を襲い彼女を傷つけるためではなく、他のメンバーたちと友好的に交流するために、数カ月前まで太野彩香が住んでいた部屋を借りた。これは山口に対しても、スタッフに対しても、同じように説明している。
ただ「犯行教唆」という認識はない(そもそも犯罪行為との認識もない)が、Aは「山口さんと話したい。今まで関わってきたメンバーさんとかと、(山口と会話をするには)ちょっとどういうふうにやったらいいか」を話して、寮内で声をかけるのが適切だと判断したようだ。
そのように、複数のメンバーが寮内でファンの男らと遊んでいる状況、自身の自宅があるマンションにファンの男らが簡単に出入りできてしまう状況を、山口真帆は「あってはならないのこと」と捉え、事件告発から一貫して強く「悪いことをしているメンバーを処分してほしい」訴えてきた。
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