連載

岡田将生の舞台にかける意気込みと、木村多江の「少女らしさ」際立つ『ブラッケン・ムーア』

【この記事のキーワード】

 テレンスは22歳。オクスフォード大学を中退して世界を旅し、見識を広める意識の高い青年です。理論的に理想を語るテレンスに対し、古き良き、しかし頑固なイギリス紳士であるハロルドは「男はみんな結婚するべきだ」と落ち着いた生活を説きます。それをさらっと流す岡田のスマートさは、テレンスのインテリぶりに説得力を与えるものでした。そして、かつて親しくした間柄でも、世代の違いによって、埋められない意識の差があることも。

 そのスマートさは、悪夢にうなされて飛び起きてくる白いパジャマ姿でも、やつれた上半身裸の姿でも健在。姿が美しいがためにエドガーの霊に憑依されて、意識を失い痙攣する壮絶さとリアルさ、そして12歳の少年になってしまった無垢な愛らしさとのギャップが際立ち、岡田の演技力に終始圧倒的でした。

危うい執着を見せる木村多江

 霊の憑依という信じられない事態の前に、ハロルドもエイブリー夫妻も、この訪問は間違いだったと憤り怯えるなか、テレンスの発言にすがったのは、エドガーの母であるエリザベス。彼女は息子の死を受け入れられず、精神の均衡を崩しつつありました。

 岡田と同じく、木村のたたずまいも美しかったのですが、なにより印象的だったのは声。まるで少女のような、澄んで少し甘えたようにも聞こえる声は、たしかにエドガーへの愛にあふれているのですが、テレンスを息子と同一視するかのように偏執さが増していくさまは、幽霊よりもはるかにホラーでした。

『あなたの番です』反撃編、横浜流星と田中圭のバディに期待大!!

 夏ドラマの先陣を切って6月30日から第二章『あなたの番です 反撃編』(日本テレビ系)がスタート。第一章では怒涛の展開で人が殺されまくり、謎はひたすら深…

岡田将生の舞台にかける意気込みと、木村多江の「少女らしさ」際立つ『ブラッケン・ムーア』の画像1
岡田将生の舞台にかける意気込みと、木村多江の「少女らしさ」際立つ『ブラッケン・ムーア』の画像2 ウェジー 2019.06.30

 ブラッケン・ムーアを訪れた両家族は、そこで錯乱し泥だらけになっていたテレンスを抱えて戻ります。エリザベスは実母のヴァネッサを差し置き、自分が看病すると主張。たたずまいも外見も美しい岡田と木村だけに、エリザベスには恋愛感情があるかのようにもみえてさらにホラーにも思えましたが、母親同士の対峙へとキッチリ軌道修正をはかる峯村の安定感はさすがでした。

1 2 3 4

あなたにオススメ

「岡田将生の舞台にかける意気込みと、木村多江の「少女らしさ」際立つ『ブラッケン・ムーア』」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。