エンタメ

山口真帆は「売れる」のか? NGT48側は悪手連発でまだ炎上

【この記事のキーワード】

山口真帆1st写真集 present/宝島社

 山口真帆のファースト写真集「present」(宝島社)が発売になった。大手事務所の研音に移籍し、モデルや女優の道に進む山口真帆。NGT48ではAKB48の選抜メンバーに入っていたわけではなかったが、暴行被害の告発からNGTと対立した一連の騒動で、全国区の知名度を得た。彼女はこのままトントン拍子に「売れる」のだろうか。

 昨年12月に山口真帆がファンの男たちに襲われた暴行事件については結局、真相がわからぬままだ。NGT48を運営するAKS代表の吉成夏子氏は8月、メンバーの保護者を集めた説明会で「犯人たちはもともと山口真帆と繋がっていたと言っている」と述べたという。村雲颯香の卒業公演後は、「現役メンバーは“シロ”」と断定するスポーツ紙報道もあった。

 NGTが組織を再構築し前向きに取り組んでいくことは構わないが、しかし山口真帆を悪者にするかのような報道は悪手だろう。実際、山口真帆を騒動の黒幕だと名指しするかのような「犯人たちとの繋がり」発言は、ネットでは矛盾を指摘され炎上している。

スタッフがファンの侵入を黙認?

 NGT48が「事件に関与したメンバーはいない」と発表し、警察も第三者委員会もそれ自体は認めているにもかかわらず、なおNGTが批判を浴びる理由。その一つが、組織を守るために個人を軽視しているような態度にあることは確かだ。

 「週刊新潮」(新潮社)および「週刊文春」(文藝春秋)は、事件直後の山口真帆と犯人、そしてスタッフらとのやり取りを収めた録音テープの内容を、それぞれweb版に公開している。その録音テープから受ける印象を、「山口真帆は清楚を気取ったアイドルなのに口が悪い」と伝えるメディアも少なくなかったが、しかしテープの内容は、山口真帆の粗暴な性格を表すものと言えるのだろうか。むしろ、どれほど彼女が真剣に怒っているかを表すものだった。

 ただ、一部のマネージャーや今村元支配人が、ファンの男たちとメンバーのつながりを容認していたことは、第三者委員会の調査報告書でも明らかにされていることだ。以下、報告書から一部を引用。

<メンバーとごく一部のファンとの私的領域における接触、いわゆる「つながり」については、前支配人あるいはマネージャーが一定の範囲で認知していた(他のメンバーから伝え聞いた場合なども含む。)と思われるところ、1件については、調査は行ったようであるが正式な処分はなされていないし、それ以外の事案については、積極的に調査や対応を行っていた形跡は認められない。>

<残念なことに、NGTのマネージャーの中には、自らにそのような役割が求められていることを明確に意識していない者がいるようにも見受けられた。そのため、メンバーから、他のメンバーがファンと私的領域で接触していると相談された場合、「証拠がない」などとしてこれに取り合っていなかったことや、メンバーからファンとの私的領域での接触を告白されていたにもかかわらず、マネージャーは何も対処しなかったことがあった。その結果、メンバーの中にはマネージャーに相談しても何も解決しないと考える者が存在していた。>

 犯人の男たちは、以前からNGTメンバーの寮内に部屋を借りて、複数のメンバーと逢引していたことをはっきり自白している。それもスタッフが許容していたのだろうか。

山口真帆を「絶対正義」に祭り上げてもいけない

 実際、NGTという組織側に立てば、ことを大きくしてグループに負の印象を植え付けた山口真帆が「悪」なのかもしれない。「個人の問題」を大袈裟に騒ぎ立て、組織にダメージを与えることを厭わなかった彼女を「トラブルメーカー」扱いするのは、組織側としては当然なのだろう。

 

 一方で、山口真帆がファンの男らにいきなり自宅の玄関で口を塞がれたこと、プライバシーを侵害されたことは事実であり、第三者委員会の調査報告書でもその真実性は妥当とされている。理不尽な目に遭い、泣き寝入りせずに改善を訴えた山口真帆の行動は、世間一般には支持を集めている。

 ただ、山口真帆の主張が全て確実なものであるとは限らず、彼女を絶対的な正義のヒーローのように扱うのは危険だ。清廉潔白な存在として祭り上げられてしまえば、のちに「ごく普通」の態度ですら感じが悪く受け止められ、手のひらを返したようにバッシングされるリスクが生まれる。

 ともあれNGT48は活動再開、山口真帆ももはやアイドルではない新たな航路に出ている。どちらが先に「売れる」だろうか。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。