ワクチンを避けてきたけど、やっぱり予防接種を打ちたいと思ったら

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Getty Imagesより

 子どもが産まれると、予防したい病気のワクチンをいくつか打つことになります。しかし、そのスケジュール管理が複雑だったり、「予防接種は毒を打つようなもの」「ワクチンを打つと自閉症になる」という話がまるで真実かのように語り継がれていたりで、混乱してしまう親御さんは多いのではないでしょうか。

 自分で詳しく調べようとしても医療の専門書は難しく、だからといって、わかりやすく書かれた「ワクチン有害説の本」を手に取ると、まるで多くの医者や製薬会社が極悪人のように思えてくるかもしれません。

 そこで、小児科医である森戸やすみ先生(さくらが丘小児科クリニック)と宮原篤先生(かるがもクリニック)が、とにかくわかりやすく予防接種のことを伝える『小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK』(内外出版社)をリリースしました。

 WEZZYではその中から、特に多くの親御さんが疑問に思うであろうトピックを抜粋し、掲載します。第四回は「やっぱり予防接種をしたいけど、どうすればいい?」という疑問です。

Q. やっぱり予防接種したいと思ったときはどうすべき?

A.地域の保健所や小児科に母子手帳を持っていって相談してみてくださいね

 予防接種のスケジュールは、その感染症を防ぐ必要性と接種の効果を考えて、最もいいタイミングが推奨されています。でも、それを過ぎてからでも、ロタウイルスワクチンとBCG以外は接種することができます。これを「キャッチアップ」といいます。

 ロタウイルスワクチンは、生後15週(3か月半)になるまでに飲み始めることが推奨されていますが、1社のものは生後20週まで、もう1社のものは生後24週まで第1回の接種を受けることができます。

 生後24週を過ぎると、わずかながら副反応のリスクが上がるのでロタウイルスワクチンを受けること自体ができません。推奨される15週を過ぎたら受けることができない医療機関もあるので、迷っている場合には早めに相談しましょう。

 BCGも、 1歳未満が対象のワクチンなので、 それ以上の年齢の子には推奨されていません。ただ、場合によっては受けられることがあるので、保健所や小児科で相談してみましょう。

 その他のワクチンは、定期接種だったら決められた期間内は無料、それを過ぎていても自費で受けることができます。定期接種の期間が本書の124ページにありますから、確認してみてください。任意のワクチンは、医療機関に行って予診票を書けば受けられます。

 その感染症にかかってしまったことが明らかだったり、血液検査で抗体が十分あったりする場合はワクチンを接種する必要がないかもしれませんが、記憶は曖昧なもの。例えば、 「耳の下が腫れたけど、おたふく風邪だったのか反復性耳下腺炎だったのかわからない」ということもありますね。

 血液検査で抗体を測ることもできますが、検査には1週間近くかかります。抗体のある人がワクチンを接種しても、よりいっそう免疫が付くだけなので、わからない場合は接種してしまうことをおすすめします。定期接種期間や推奨時期を過ぎた場合は、日本小児科学会のキャッチアップスケジュールを参考にしましょう(※1)。

 最後に、間違いに気づいたときに引き返すのは勇気がいることで、それができるのは素晴らしいことです。何をどこまで受けたのかわからない、何から始めていいのかわからないという場合は、ぜひ地域の保健所や小児科に母子手帳を持っていって、相談するところから始めてみてくださいね。

※1 日本小児科学会 「日本小児科学会推奨の予防接種キャッチアップスケジュール」

 

<※この記事は『小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK』(内外出版社) から引用、掲載しています>

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