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「抱っこ紐外し」危険な報告が相次ぐ、赤ちゃんを殺しかねない悪質行為に警告

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「Getty Images」より

 Twitterで、「抱っこ紐外し」の目撃情報がツイートされ、大きな反響を呼んでいる。「抱っこ紐外し」とは、赤ちゃんを抱いている「抱っこ紐(ベビーキャリア)」のベルトバックルを勝手に外されるという事案。赤ちゃんが地面に叩きつけられる危険性もある。

 広く拡散されたツイートによると、9月17日朝、混雑気味のバスの車内でベビーカーを畳み抱っこ紐で赤ちゃんを抱いた女性の後ろに、50代くらいの女性が詰め寄るように立っていたという。その中年女性は、バスが終点に着き車内がざわついているタイミングで、赤ちゃんを抱いた女性の抱っこ紐のバックルを外したそうだ。

 赤ちゃんを抱いた女性は慌てて子どもを支えたが、手を離したベビーカーが倒れてしまい、ベビーカーは近くにいた男性に衝突。男性は女性を怒鳴りつけ、必死に謝る女性の姿を見て、バックルを外した中年女性は笑っていたそうだ。

 この背筋が凍るツイートは瞬く間に拡散され、同様の被害に遭ったという証言や目撃情報も相次いでいる。これを受け、20日放送の『スッキリ!』(日本テレビ系)では、「抱っこ紐外し」を特集。被害に遭いそうになったという都内在住の母親・Aさんを取材していた。

 先月初旬、当時生後6カ月だった娘を抱っこ紐に入れデパートに買い物に出かけたAさん。下りのエスカレーターに乗った時、誰かの手が後ろからAさんに伸びてきて背中に当たり、Aさんは最初「痴漢かな」と思ったが、抱っこ紐のバックルに手が当たった感触があったため「もしかして外されそうになったんじゃないか」と気づいたという。

 恐怖を感じたAさんは急いでエスカレーターを下り、事なきを得たものの、震えが止まらずパニックに陥ったそうだ。後ろにいた人物は、小ぎれいでどこにでもいそうな50代ぐらいの男性だったという。デパート経由で警察に連絡し被害届を出したが、男性は見つかっていない。

 この一件があってからAさんは、出かける時は「後ろを見るようにする」「リュックを背負う」「(抱っこ紐の上に)上着を着る」などして気をつけるようになり、電車や信号では何もない時も振り返るようになったという。

 番組ではその他の対策として、ゴム製の補助紐をつけることなどが紹介された。ただ、いつ泣きぐずるかもわからない赤ちゃんを連れた身で、周囲に危険な人物がいないか常に注意を払うのは大きな負担だろう。

 菊池幸夫弁護士は、このような「抱っこ紐外し」について「仮に赤ちゃんが落下して傷を負ったら傷害罪ですね。これは最高15年の懲役ですから。そうではない、落ちずに済んだ、バックル外されたというだけでも暴行罪に該当する可能性もある」と解説。“迷惑行為”では済まされない。赤ちゃんに危害を加え、親子を困難に陥れかねない悪質な行為だ。

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