小食・菜食・ときどき断食。20代男性が自然派トンデモにどっぷりはまった結果

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イノツーケ:日の出前に起きて散歩して、朝日を浴びながらチャクラを練るのも日課でした(笑)。目的? 覚醒のためになんたらかんたら……。いま思うとバカ丸出しですが、当時は超真剣なんですよね。おかげで「こういう世界観は狂ってる」という点において覚醒できましたけど(笑)。家族の健康のために「ありがとう」を連発したり、感謝の波動を込めて料理をするのも基本でした。ほかにはなんでも右回りで混ぜるとか、マントラ唱えて波動を整えてから作るとか。

「右回り」は、手作りヨーグルト界隈でも定番のお説。これについては、ぜひ次回で詳しくつっこんでいただきましょう! 波動はスジャータで有名なめいらくグループなども真剣に取り組んでいることが広く知られており、実に社会に根付いている物件なのだなあと実感させられます。これらの詳しい話はさておき、実践して実感した点にスポットを当てると、何よりも「意味不明なポジティブ思考と安心感」というメリットを感じたそう。

自己肯定感と引き換えにしたもの

イノツーケ:プラセボっていうんですかね。「これさえやってればいいんだ」っていう安心感で、気持ちが落ち着くんですよ。ちょっとした好転や小さな幸せも、めちゃくちゃ大きく感じられたりする。人間って基本不安と緊張と恐怖でできてますから、そこが癒されるというのは大変大きいんじゃないでしょうか。この辺りが、大きなメリットだと思います。ところがそれと同時に、癒しを仕掛ける方へ目を向けると、完全に「弱みに付け込んだ商売」と言えなくもありません。いま冷静になってから振り返ると、そういった界隈が引き合いに出すリクツは学術的にも相当チープです。その反面、口や文章力だけはやたら達者なので、思考力が低下した弱った人たちが考える暇もなく手を出してしまうように思えます。

 そのチープなお説が逆に新鮮に感じられたり、世の人が知らない真実!! になる、トンデモマジック……。また、ほかの謎物件同様に「自己肯定感」の高まりも、相当なものだったよう。

「贅沢するな」と叩かれる相対的貧困、子供の学習意欲や自己肯定感を削ぐ悪影響も

 8月7日放送の『深層NEWS』(BS日テレ系)では、自民党議員で子どもの貧困対策推進議員連盟会長の田村憲久氏と日本大学教授の末冨芳氏が子供の貧困の状況…

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小食・菜食・ときどき断食。20代男性が自然派トンデモにどっぷりはまった結果の画像2 ウェジー 2019.08.30

イノツーケ:「やってる私ステキ」「ちょっと人とは違った次元にいる」的なものは確実にあります。ですからやってた当時は、アホみたいに上から目線でしたね。こういうことやってると波動が上がる~とかなんたら。ショッピングモールのフードコートにいる人たちは、家畜扱い。人が多いところは低波動……とか。そして自然派マダムたちとの集会では「波動低くてしんどいよね~」とかのキラキラトーク。それはそれで、楽しいもんでしたけれど(笑)。

 そんな自然派暮らしをするイノツーケさんのご家族は、どんな反応だったのでしょうか?

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