政治

小泉進次郎のポエム揶揄、具体的なプランのない「約束」に批判も

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小泉進次郎議員オフィシャルブログより

 9月11日、環境大臣兼内閣府特命担当大臣(原子力防災担当)に就任した小泉進次郎衆議院議員。小泉大臣は今月22日、ニューヨークの国連本部で開かれた環境関連会合の先だった記者会見で<気候変動のような大きな問題は楽しく、かっこ良く、セクシーに取り組むべき>と発言し、「意味がわからない」と大きな話題になった。なお、スピーチは英語で行われた。

 この「セクシー」という言葉は、小泉大臣の隣に座っていたコスタリカの外交官で国連気候変動枠組条約事務局のクリスティアーナ・フィグーレス前事務局長の発言に、小泉大臣が同調したものだった。また、日本のテレビでも活躍する国際政治学者の三浦瑠麗氏はTwitterで「日本の人々の誤解」「英語でsexyというのは、めっちゃイケてるみたいな意味でも使います」と指摘した。

 翌23日、「セクシー」の意味を問われた小泉大臣は、<どういう意味かを説明すること自体がセクシーではない><ヤボな説明はいらない>と述べている。

福島県の除染廃棄物問題に「全力を尽くします」

 入閣以降、小泉大臣の一挙一動は広く注目を集めているが、その発言が具体性を欠いていることについて批判の声は大きい。

 環境関連会合でも、「日本の環境省は半年から1年かけて化石燃料脱却へどのように取り組むのか」という質問に<減らす>と答えたものの、「どのように」と問われると沈黙し、<我々は環境省にとどまらず、政府として減らそうと話し合っている>と、具体性のない回答にとどまった。

 前出クリスティアーナ・フィグーレス氏は「大臣になって10日、何をすればいいのかわからなくても不思議でない」と擁護したが、原田義昭前環境相からの引継ぎや省内で進んでいるプロジェクトなど、公に開示できる具体的なプランはないものだろうか。日本が”火力発電も原子力発電もやめる”としたら、一体どうやって? と、海外からも厳しい視線が注がれていることは確かだ。

 “ポエムのよう”と揶揄されもする小泉進次郎大臣の発言。たとえば福島第1原発の汚染水処理後の処理水に関して、小泉大臣は今月13日の会見で記者から「処理水の海洋放水に関して、国際社会に恐怖感を与えると(韓国が)懸念を示した」ことをどう捉えるかと問われると、以下のように述べていた。

<何度も言っていますけど、福島の皆さんの約8年間の乗り越えられてきたことを、決して忘れてはいけないと思っています>
<この前 私は小名浜で地元の組合長と会いましたが、今、試験操業で何が獲れますかといったら、「最近ノドグロがとれるんだ」と>
<「福島でノドグロが獲れるんですか、私ノドグロ大好きなんですよね」といって、今度一緒に食べようって>
<なので決してそういった皆さんが再び傷つけられるようなことがあってはならないと>
<その思いでこういった問題にもしっかりと向き合っていきたいです>

 一方で、処理水の処理方法や、韓国からの懸念にどう対応していくのかといった具体案を語ることはなかった。

 さらに17日、小泉大臣は福島県の大熊、双葉といった原発近くの町の町長と会談し、2045年度までに除染廃棄物などを一時保管する「中間貯蔵施設」から、県外に運び出す方針を改めて確認した。その後の会見で記者から「最終処分場の検討が進んでいない現状・見通しについて」の見解を求められると、こちらも漠然とした回答に終始している。

<福島県民の皆さんとの約束だと思っています。その約束は守るためにあるものです。全力を尽くします>
<私のなかで30年後ということを考えた時に30年後の自分は何歳かなと、あの発災直後から考えていました。だからこそ、私は健康でいられれば、その30年後の約束を守れるかどうかの節目を見届けることができる可能性がある政治家だと思います。だからこそ、果たせる責任もあると思うので>

 どのようにしてその「約束」を守るのか、30年先を見据えた計画を示せばいいところだが、やはり記者を煙に巻くようなコメントばかりだ。このような小泉大臣の具体性に欠ける回答を揶揄し、Twitterでは「#小泉進次郎に言ってもらいたい中身のない台詞」なるハッシュタグがブームとなっている始末である。

 今年1月の時点で、福島県の避難者数は未だに4万人以上。異常気象も各国で発生しており、地球環境の改善は深刻かつ喫緊の課題だ。日本国内の野生生物保護や生物多様性保全、再生可能エネルギーの促進、震災からの復興・除染、温室効果ガスの排出規制。23日にニューヨークでは、未だに石炭を利用した火力発電をやめようとしない日本に対する抗議デモも開かれている。小泉大臣がすべきことはあまりにも多い。

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