ノンアルコール飲料はもっと売れる。需要拡大、軽減税率で高まる商機

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Getty Imagesより

生活防衛、健康のため、ノンアルコール飲料に高まる関心

 消費増税を機に、ノンアルコール飲料の市場が伸びそうだ。

 10月1日から、ビールやワインなど、アルコール1%以上の酒類の消費税率は10%に引き上げられる。一方、ノンアルコール飲料は軽減税率が適用され、8%の据え置きになる。

 今年4~5月にサントリーが行なった「ノンアルコール飲料に関する消費者飲用実態・意識調査」によると、消費増税をきっかけに、4割以上の人が「休肝日をつくる機会が増えそう」と回答した。また、「ノンアルコールビールテイスト飲料の使用頻度が増えそう」と回答した人も4割を超えた。

 調査結果からは、生活防衛、健康のためにアルコールの摂取を減らそうとする傾向、その結果、ノンアルコールビールをはじめとするノンアルコール飲料に関心が高まっている様子がうかがえる。

 ノンアルコール飲料の市場規模は10年間で約4倍に

 市場にノンアルコールビールが登場したのは2009年のこと。その後、味がよくなったことで2012年に市場が一気に拡大。以降、ノンアルコール飲料市場は、微増ながら堅調に拡大している。

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グラフ:「サントリー ノンアルコール飲料レポート2019」より引用

※なお、1ケース=250ml×24本換算でのノンアルコール飲料市場は、以下のように推定されます。
2018年 約4,660万ケース(内ノンアルコールビールテイスト飲料 約4,028万ケース)
2019年見込 約4,778万ケース(内ノンアルコールビールテイスト飲料 約4,091万ケース)

 同調査結果によると、種類としてはノンアルコールビールが主流だが、ノンアルコールRTDテイスト飲料(Ready To Drink:そのまますぐ飲める缶入りのノンアル酎ハイ、ノンアルカクテル等)も、堅調に微増で推移している。ノンアルコール飲料の市場規模は、2018年は対前年103%と推定。2019年も対前年103%と伸長し、10年前と比較して4倍以上の市場規模になるものと推定されている。

 ノンアルコール飲料を飲む理由は、以前は、「車を運転するから」「明日の予定に響くから」など、やむを得ず飲んでいた人が多かった。しかし今回の調査では、ノンアルコール飲料をより高い頻度で飲む人は、「アルコール飲料と味が遜色ないから」「加齢により健康が気になるため」「体の脂肪が気になるから」など、おいしさや健康面への効果を期待して選択していることがわかった。

  おいしくて、健康を損なわなくて、軽減税率対象だからおサイフにもやさしいノンアルコール飲料。これを機に、従来のビールからノンアルコールビールに変えてみようと思う人が増えても不思議ではない。

ヘルシー志向のノンアルコールビールがトップ10入り

 ひとくちにノンアルコール飲料といっても、実際どんなものが飲まれているのか。価格.comの「ノンアルコール飲料 人気売れ筋ランキング」(2019/09/16〜2019/09/22の集計結果)では、トップ10入りしたうちの実に9つがノンアルコールビールだ。価格は330−350mlの24缶入りで、1500円から2500円ぐらいまで。

 1位はパナバックとドイツの老舗メーカーとの共同開発という「ヴェリタスブロイ ピュアアンドフリー 」。原料はプレミアムモルト、ファインホップと天然水のみで、添加物は一切使用していないというもの。

 2位はサントリーの「オールフリー」。「まるでビールを飲んでいるよう」とコメントされているように、擬似ビールとしての秀逸さがポイントだ。

 3位はSouth Australian Brewing Companyの「ブローリー プレミアムラガー」 。ユーザーコメントによると、「原料、製法がほぼビールと同じなので(アルコール度数が0.9%になった時点で発酵を止めている)、ビールを飲んでいるのとほぼ同じ味わいが楽しめる」のだそうだ。アルコール度数がゼロではなく0.9%あるので運転などはできないが、あまり酔いたくはないが飲みたいときにはよいチョイスかもしれない。

 4位はアサヒビールの「ドライゼロ」。「くせがなくて飲みやすい」、「スーパードライっぽい味」と、人気ブランドの擬似ビール路線。

 5位は日本ビールの「龍馬」。添加物不使用、プリン体ゼロ、低カロリーが売り。

  また、6位から10位には、脂肪の吸収を抑えるトクホ(特定保健用食品)タイプ、コラーゲン入り、ライム風味など、さまざまな特徴で付加価値をつけたビールがランキング入りしている。ひとくちにノンアルコールビールといっても、アルコール度数、カロリー数、糖質のパーセンテージ、製法、味、機能など実にさまざまだが、ヘルシー志向という点は共通している。

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