社会

わざと女性に体当たり、「ぶつかり男」逮捕 新宿駅では現在も被害報告相次ぐ

【この記事のキーワード】

「Getty Images」より

 今月26日、駅のホームで「歩きスマホ」をする女性にわざとぶつかっていたとして、警視庁丸の内署は神奈川県藤沢市の会社員の記内良之容疑者を逮捕した。記内容疑者は今年6月、東京メトロ千代田線・二重橋駅のホームで歩きスマホをしていた女性に体当たりし、全治3週間のけがを負わせたという。

 報道によると、同駅では6月7日の朝と9月11日にも、同様の被害に遭い女性が怪我をしている。ひとりの女性は骨折の重傷を負い、もうひとりの女性も頭部にけがをしたという。

 記内容疑者は容疑を認め「(歩きスマホの)注意を促すために3日に1回は体当たりしていた」と供述している。しかし口頭で注意をすれば済むことであり、体当たりは悪質で危険な行為。

 また、歩きスマホをしている通行人が女性だけのはずがなく、女性だけに限定して「3日1回」もの頻度で体当たりしているのは、自分よりも力の弱い相手を選んでやっているとしか思えない。

 駅で女性にわざと体当たりする「ぶつかり男」は、前々から問題になっていた。

「ぶつかり男」のぶつかりパターンは4つ

 昨年5月、『モーニングショー』(テレビ朝日系)では、「痴漢おやじ」と「ぶつかり男」を特集していた。

 番組ではまず、愛知県名古屋市栄区の繁華街に出没した「痴漢おやじ」の動画を紹介。痴漢おやじは、背後から女性に忍び寄り、すれ違いざまに次々と女性のお尻を触るという行為を、1分間に6回も繰り返していた。

 次に紹介されたのは、JR新宿駅構内で撮影された「ぶつかり男」の動画だった。男が20秒間に3人の女性にぶつかる姿が映っており、正面からだけでなく、後ろからもぶつかっている様子がわかる。いずれも、女性を選びわざとぶつかっているようだった。

 番組によると、「ぶつかり男」の代表的なぶつかりパターンは4つ。狙った女性を追跡して急に方向転換しぶつかってくるような「追跡型」、ぶつかられた女性が振り返ると相手が仁王立ちしているような「因縁型」、人の流れに逆行して歩き絶対に道を譲らない「我が道型」、ラッシュ時の階段で足を突き出しながら歩く「攻撃型」だという。

アイドルも新宿駅で「ぶつかり男」の被害に

 さらに昨年10月には、アイドルグループ・仮面女子の元メンバーで(当時の芸名は桜雪)、今年4月から渋谷区議会議員になった橋本侑樹氏も、「ぶつかり男」の被害にあったことをTwitterに書き込んでいる。

<新宿駅ですれ違い様に中年男性にパンチされたのですが何事?? これ犯罪だよね…??? パンチされたところは大丈夫だけど足挫いてしまったよ>

 JR東日本は、昨年10月の時点で、「ぶつかり男」への注意と警戒を呼び掛けていた。しかし、今年9月になってもTwitter上では被害報告が相次いでいる。

 「新宿駅で男にぶつかられた。後ろの女性にもぶつかりに行っていた」「新宿で女の子2人におじさんがぶつかっているのを見た」などという被害報告ツイートがあるが、Twitterユーザーではない被害者も含めれば、被害件数は相当多いのかもしれない。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。