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お金が貯まる家はモノが少ない? 増税を機に見直す「消費」

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「Getty Images」より

 消費税の税率が10%に上がり、買い物に慎重になっている人も多いのではないでしょうか。逆に、政府のキャッシュレス還元事業に期待して、ここぞとばかりに購買意欲が高まっている人もいるかも?

 この先景気が良くなるためには、私たちの購買意欲が落ちないほうがいいのですが、「お金が貯まる人」になるためには、いったん立ち止まってみたほうがいいかもしれません。筆者がこれまで見てきた、年100万円貯めた人や、1000万円貯めた貯蓄達人など、大きな額の貯蓄を達成した人の家は、モノが少なく、すっきりしていることが多いからです。

 考えてみれば、それは当たり前ですよね。モノは払ったお金が形を変えたもので、家中にたくさんモノがあるということは、それだけ多くのお金を使ったという証なのですから。

 でも、それだけではありません。物が少ない家には、さらにお金を生むよい循環があります。家の中がすっきりしていると、なるべくその状態をキープしたくなるので、新しく買い物をする時にはとても慎重になります。本当に買うべきものか、これがないと困るのか真剣に悩むので、おのずと衝動買いが減ることになるのです。 

 また、持っているものが少ないと、自分の家のストック量がはっきりわかるので、必要以上に買いだめもしなくて済みます。これは食費などでも同じことで、安いからと余計なまとめ買いをしない人のほうが節約上手と言えるでしょう。まとめ買いしたものが冷蔵庫などにぎゅうぎゅうに詰まっていると、奥のほうに買ったまま忘れてている食材が押し込まれていても気づきません。

 お金の専門家たちも、お金が貯まる家かそうでないかを見極めるのにはクローゼットと冷蔵庫を見るとわかると言いますが、本当にその通り。冷蔵庫がすっきりしていれば、奥に押しやったままの食材をムダにして捨ててしまうようなこともありません。買いだめしないことはケチではなく、適量のものを正しく使い切るというクレバーな行為なのです。

 もし、消費増税前に買いだめをしてストックがたくさんあるという人は、逆にムダに使い過ぎないよう気をつけましょう。在庫がたくさんあると思えば、気が緩んで使うスピードも速くなるからです。消費税10%時代を迎え、お店側は消費マインドが冷え込まないようにと、あの手この手でまとめ買いを誘ってくるはずです。

 政府のキャッシュレス・消費者還元策の対象にならない大手スーパーやドラッグストアなども、自社のポイントを大幅に還元するキャンペーンや、消費税還元セールを行ったりと、つい財布のひもが緩むような方法を考えてくるでしょう。そこで、その手のひらに乗ってしまうか、冷静に我が家に必要な買い物だけにとどめるか。後者ができる人が、クールにお金を貯められる人だと思います。

買うよりも捨てることが難儀になった令和時代

 令和の時代になり、消費のスタイルはずいぶん変わってきました。特に若者世代の収入が伸びない中、モノを持つよりも使用料を払って使うというサブスクリプション型のサービスを利用する人も増えています。

 買う時の選び方にも変化が見られます。自分が欲しいものをというよりも、のちに売ることができる人気ブランドを選び、一定期間使用した後はフリマアプリなどでお金に換え、それを原資に新しく購入するという消費行動を取る人が増えてきたのです。『所有する』だけが常識ではなくなりつつあります。

 さらには時代の流れとともに、モノは買うよりも捨てるほうが費用がかかるようになりました。とくに家電や家具などの大物になるとなおさらです。

 自治体の粗大ごみ回収に申し込むか、それともリサイクル業者に引き取ってもらう方がいいのか。なかなか頭の痛い問題です。そこまで大物でなくても捨てられないもので押入れがいっぱい、という家も少なくないのではないでしょうか。

 捨てるという行為は、買うより手間がかかる作業です。引き取り先を調べ、申し込み、立ち合いをして――という一連の作業は、年齢が上がるごとにより億劫になっていくもの。自分の親世代がモノを処分するのに苦労している姿を見ると、そう思わざるをえませんよね。

 そういう意味でも、モノの入り口はシビアにすべき。本当に必要とはいえないものでも、「まあいいか、今買えばポイントもついてお得だし」とハードルを下げてどんどん購入してしまうと、数年後にはその処分に頭を悩ませることになるかもしれません。

 家の中はすっきり保つ。新しいモノを入れる時は時間をかけて吟味する。家の中にあるものの総量は増やさないよう、まめに処分もする。そういう習慣が身についていけば、気づくと手元にお金が残っているのではないでしょうか。

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