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1日8時間は「働きすぎ」? 日本の労働時間に海外からは「健康に悪い」

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「Getty Images」より

 YouTubeに投稿された「【密着シリーズ】日本のサラリーマンの1日に完全密着!」という動画が海外の人々の間で話題になっている。一体どんな動画なのだろうか。

 動画を投稿したのはフィリピン系アメリカ人であり、15年以上前から東京に住んでいるというPaolo氏。彼のYouTubeチャンネル「Paolo fromTOKYO」では、日本における観光の楽しみ方やマナーなどが紹介されており、登録者数は56.8万人に上る。

マコトの1日は日本人の平均的な労働

 「【密着シリーズ】日本のサラリーマンの1日に完全密着!」は、東京のオフィスで働く日本人のサラリーマン・27歳のマコトの1日に密着し、11分強の動画にまとめたもの。

 東京で家族と暮らすマコトは、7時に起床して身支度を整え、7時15分に家を出発。自転車で駅に向かい、満員電車を乗り継ぎ、コンビニに立ち寄って野菜ジュースを購入し、8時20分にオフィスに到着。マコトは新人のため、一番早く出社するそうだ。

 本社はイギリスにあり、マコトが働くオフィスの従業員数は5人だという。

 8時50分頃に他の従業員が出社してくると、マコトはアイスコーヒーを作って従業員たちに配る。

 9時30分にはオフィスを出て電車に乗り、コーヒー店やコインスペースといった取引先を回る。日本の会社では、メールや電話で済むことでも、直接会うことが“礼儀”とされており、マコトも1日の中で多くの時間を移動に費やしている。

 時間がないため、昼食はスーパーで購入したパンをメールをチェックしながら食べる毎日だ。

 午後は上司と共に商談に出向く。夕方オフィスに戻ると電話対応やメールチェックに追われ、18時5分に退社。出社時間の8時20分から換算すると拘束時間は9時間25分ということになる。

 ようやく仕事が終わったのかと思いきや「これから家に向かいますが、まだ途中で仕事があります」とのことで、コンビニのポストに書類を投函。

 その後、マコトの会社はアフタースクールプログラムのサポートもしているといい、週に2回は子どもたちのメンターとして一緒に夕食を食べる。

 結局、マコトが家に帰宅したのは20時50分。家でもパソコンを開いて仕事のメールチェックを行い、22時半に入浴。入浴後はビールを飲みながら読書をし、1日が終了した。

1日8時間労働は「働きすぎ」

 マコトの1日は、日本のサラリーマンとして平均的なものともいえる。むしろほぼ定時に退勤しており、ホワイト企業勤務とも言えるだろう。

 しかし、この動画に寄せられた海外勢のコメントは、「働きすぎだ」と不評の嵐だった。

<人口が減っているのも納得いく>
<治安が良いのはこいつら働きすぎてて犯罪を犯す暇すらないんだな>
<働き過ぎで、見ていて疲れた>
<これならヤクザになったほうがマシだ>
<私の日本人の友人が、なぜ日本の労働者を辞めてバンコクの教師になったのかがわかりました。 1日11時間働くことは不健康です>
<なぜ日本のアニメで高校を舞台にした作品が多いかわかった。彼らにとって最後の自由時間なんだ>
<仕事量が多く、プライベートな時間が短く、健康に悪い>
<音楽とナレーションを変えれば、この映像は完全にホラークリップになる>
<見ているだけで憂鬱になりました>
<労働時間は1日6時間でよい。人生は短いのだから>

 日本の労働者たちが「働き過ぎ」であることは随分と前から指摘されており、行政は近年になってようやく「働き方改革」に乗り出し、ノー残業や有休消化を推進するようになった。

 日本ではほとんどの企業が1日の所定労働時間を8時間や7時間半と定めており、多くの人に「最低でも8時間は働くのが社会人の常識」として沁みついてしまっている。だが労働法が定めているのは「8時間まで働かせていい」という規定であって、「必ず8時間は働かなければいけない」という決まりではない。

 私たち日本人は、本当に1日8時間働かなければ社会が立ち行かないのだろうか?

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