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嵐起用のためなり振り構わぬNHK…東京五輪キャスターはジャニーズが独占

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嵐「君のうた(初回限定盤)」(ジェイ・ストーム)

 9月27日、ジャニーズ事務所はジャニー喜多川氏の後任として、藤島ジュリー景子氏を代表取締役社長に、滝沢秀明氏と白波瀬傑氏を取締役副社長にする役員人事を発表した。

 ジャニー氏が亡くなった後、前々からジャニーズ事務所からの退所を噂されていた錦戸亮(関ジャニ∞)が実行に踏み切り、城島茂(TOKIO)は結婚を発表と、大きな動きが立て続けに起こっている。錦戸は退所翌日にはネットで新活動をPRするなど、時代の変化を感じさせる流れだ。

 そのなかで、あまり大きく変わりそうにないのが、ジャニーズ事務所によるテレビ支配と癒着関係である。城島の結婚に際して元TOKIO山口達也の映像を各局が一斉解禁したのも、ジャニーズの指示あってのことだろう。そもそも山口の映像使用を自粛していたのも同様に、各局が足並みをそろえてジャニーズの意向に従っていたと言える。

 その力関係が端的に現れているのが、開催を来年に控えた2020年東京オリンピック・パラリンピックをめぐる大きな仕事の数々、特に各局のメインキャスターの人選である。

主要なテレビ局のキャスターはジャニーズのタレントだらけ

 NHKは「NHK東京2020オリンピック・パラリンピック放送スペシャルナビゲーター」として嵐を起用。すでに彼らが出演する五輪特別番組の放送も始まっている。

 フジテレビ系のメインキャスターには村上信五(関ジャニ∞)が選ばれたことが、すでに発表されている。

 日本テレビ系のメインキャスターはいまだ正式な発表がないが、この局は『24時間テレビ 愛は地球を救う』における司会人事を筆頭にジャニーズ事務所とのつながりが深く、東京オリンピックにおいてもジャニーズ事務所のタレントが起用される見込みが高い。

 日本テレビ系はこれまで6大会連続で櫻井翔(嵐)がキャスターを務めてきたが、今回はNHKに嵐をとられている。そこで、『Going! Sports & News』にてキャスターを務める亀梨和也(KAT-TUN)や、FIFAワールドカップのブラジル大会やロシア大会でメインキャスターを務めた手越祐也(NEWS)などが候補として噂されている。

 TBSは8大会連続でキャスターを務めていた中居正広ではなく安住紳一郎が総合司会を務めるが、現状でジャニーズタレント以外をメインキャスターに据えると明かしているのはTBS以外にない。

『紅白歌合戦』白組司会の人事に見るNHKの本気

 そんななかでも、特にジャニーズタレントの獲得に心血を注いできたのがNHKだ。

 『NHK紅白歌合戦』は2016年から2019年までの4年間、オリンピック開催を見越して「夢を歌おう」というテーマを掲げている。

 番組のなかでオリンピックに言及したり、オリンピックを意識した企画が随所に組み込まれているわけだが、その2016年(『第67回NHK紅白歌合戦』)からは嵐のメンバーが持ち回りで白組司会を務めている。

 2016年は相葉雅紀、2017年には二宮和也、2018年は櫻井翔。今年は松本潤か大野智が務めるのか、それとも企画ラストイヤーということで嵐全員が務めるのかは分からないが、いずれにせよ、嵐以外が白組司会に選ばれる可能性は非常に低いだろう。

嵐をキャスターに起用するため元SMAPメンバーに圧力をかけた!?

 退所した元SMAPメンバー(稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾)を出演させないよう民放テレビ局に圧力をかけたことが独占禁止法違反(不正な取引方法)につながる可能性があるとして、公正取引委員会がジャニーズ事務所を「注意」したと報じられたことは記憶に新しい。

 NHKも「オリンピックのキャスターにジャニーズのタレントを起用したい」という思惑からこうした動きに加担していた可能性がある。「週刊文春」(文藝春秋)2019年1月31日号がそれを報じている。

 記事によれば、あるテレビプロデューサーからの企画で新しい地図の3人をメインに据えた番組が実現に向かい、実際その話はNHKで具体的に進んだのだが、しかし、東京オリンピックをテーマにした特番に嵐を起用したがっているNHK 上層部がジャニーズ事務所への忖度からこの企画を握りつぶしたという。

 これが事実であれば、いかにNHKが「NHK東京2020オリンピック・パラリンピック放送スペシャルナビゲーター」への嵐の起用に力を注いでいたかがよくわかる。

木村拓哉が語る、オリンピックへの思い

 各テレビ局がジャニーズタレントを重要視するように、ジャニーズのタレント側も、オリンピック関連の仕事に強い思いを抱いているようだ。

 木村拓哉は「SPA!」(扶桑社)2019年10月8日号に掲載されたインタビューで、東京五輪への意気込みを語っている。

<来年は2020年でオリンピックが開催されて、ホストになりますよね。やるからには適当に終わらせるのはよくないし、「お祭りが自分の国である。イェ~イ!」で済ませたくはないと僕は思うので、しっかりお出迎えできるような状態に自分たちがなっていかないといけないんじゃないかなと考えています。滝川クリステルさんが言っていた「おもてなし」の精神もね。そのためにもまずは自分の仕事を、自分の責任としてちゃんと向き合っていくことかなって改めて感じています>

 東京オリンピックに関しては、膨れ上がる予算、杜撰な暑さ対策、ボランティアに対する不当な扱いなど、指摘されている問題は数多い。

 国をあげた一大プロジェクトであらわになった、メディアと大手プロダクションのズブズブな関係も、そのひとつなのではないだろうか。

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