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神戸の教師暴行事件で「女帝」は児童にも暴行や暴言をはたらいていた

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「Getty Images」より

 神戸市立東須磨小学校で30~40代教師4人が、20代の教師3人に暴言や暴行をはたらいていた事件。加害教師は児童にも暴行を加えていたことが明らかになったと、神戸新聞が伝えている。

 同紙によれば、20代の教員に暴行を働いていた40代の女性教師が小学3年時のクラス担任だったという男児が、その女性教師により怪我を負わされたことがあるという。

 男児と保護者によると、女性教師は男児が教科書を忘れたことに腹を立て、男児が座っていた椅子をいきなり引き、男児は転倒。頭をぶつけるなどしたという。このことが原因で、男児は学校に行くことが憂鬱になったそうだ。

 男児の保護者は学校に抗議をしており、今月9日に仁王美貴校長は会見で、女性教師が男児の椅子を引いたと認めていることを明かしている。

 またこの男児は、女性教師が他の児童に対しても暴言を吐く、胸ぐらをつかむ、テスト中に児童の答案用紙を破るなどの酷い行為をしていたと証言している。

 さらに、30代の男性加害教師も、2016年に児童の腕を骨折させるトラブルがあったそうだ。体育の授業中に男性教師に腕を引かれ転倒したことが原因だったというが、教育委員会は授業中の事故と判断し、男性教師への処分はなかった。

 学校側は教師たちが児童に危害を加えていることを把握していたにも関わらず、処分を下さなかった。一体なぜなのか。そこには、校内の歪なパワーバランスが存在していたようだ。

20代教師には「ビール瓶で殴る」「やかんを顔につける」の暴行

 加害教師たちは被害者である20代男性教師に、凄惨な暴力をくわえていた。

 「バカ」「アホ」などの暴言を浴びせる、コピー用紙の芯で尻がミミズ腫れになるまで叩く、羽交い締めにして激辛カレーを無理やり食べさせたり目にこすりつけたりする、焼き肉のタレやドレッシングを大量に飲まされる……。
 
 共同通信によれば、被害者は関節技をかけられたり、ビール瓶で殴られたり、熱湯の入ったやかんを顔につけられたりもしていたと関係者が話しているという。さらに被害者は首を絞められ呼吸困難に陥ったこともあるという。傷害はおろか生命に危険が及びかねない行為も繰り返しており、加害者たちは正気の沙汰ではない。

 各報道によると、40代の女性教師は仁王校長の前任の校長からヘッドハンティングされて、東須磨小に赴任したという。女性教師は校長に特別気に入られており、校内では“女帝”と呼ばれるほどの権力を握っていたそうだ。

 そうした特権を持つ教師により、教師間のパワーバランスは崩れ、不適切な指導があっても咎めることさえ出来なくなっていった。結果として、教員間の暴行・暴言が横行し、学校が一番守るべき児童にまで被害が及んでいた。これは加害教師たちの異常性だけでなく、学校という組織の構造的な問題もはらんでいると言えるだろう。

 加害教師4人は現在、有給休暇を使い自宅謹慎をしているというが、教師として復帰する可能性もまだあり、ネット上では「絶対に我が子の通う学校に赴任してほしくない」との声が非常に大きくなっている。今後どのような処分が下されるのかはわかっていない。東須磨小学校は地域の公立小学校であり、我が子を転校させたくともそう簡単にはできず、歯がゆい思いの保護者も多いだろう。せめてこの事件発覚を契機に、徹底した再発防止策の全国的な共有につなげてほしい。

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