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ゆりやんレトリィバアの露出過多な水着ネタをどう受け止める?

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ゆりやんレトリィバアInstagramより

 お笑い芸人のゆりやんレトリィバアが10月11日、東京・渋谷で開催された「アポロアマチュアナイトジャパン2019」の予選ラウンドに出場。ゆりやんは露出度の高い星条旗柄の水着姿でポールダンスを披露したが、観客からブーイングが続出したという。パフォーマンス中にブーイングが発生した場合は強制退場になるという大会のルールに則って、ゆりやんは退場処分になってしまった。

 12日付のマイナビニュースの記事によると、ゆりやんは大会後のインタビューで<「外国の方が『ブー!』っていうのは当たり前なんですけど、日本の方にやられると、若干ショックです(笑)」>と吐露したという。とはいえ会場の雰囲気が悪かったわけではないようだ。

 ゆりやんは磨いてきた語学力を生かし、海外市場に精力的にチャレンジしている。今年6月には米人気オーデション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』に出演を果たしたが、この時も同じくきわどい水着でポールダンスをする芸を披露し、賛否両論を起こした。慣れないステージで身体を張ったゆりやんの度胸を賞賛する意見もあったが、「下品すぎる」「日本の恥」「ただの笑い者」などと日本のファンからも批判が起こった。

 ついこの間も、ゆりやんの露出過多な芸風は炎上騒ぎになったばかりだった。9月、ゆりやんはInstagramでイタリア・ミラノのミラノコレクションを訪れたことを報告し、街中をピンク色のビキニに着物を羽織って裸足で闊歩する写真をアップした。するとコメント欄にはまたも「下品」「日本の恥さらし」など定番の批判コメントが続出。なかには「ゆりやんは好きだけどこういう下品な芸風は改めてほしい」「ミラノコレクションに失礼です」というファンのアドバイスも見られた。

 ゆりやんのきわどい露出芸を「下品」と見る向きは強いようだが、逆に自らの肉体を誇っているとも言える。彼女が自分のボディを使って笑いを取ろうとすることの何が悪いのか、ということだ。

 しかし一方で、「太っている“から”面白い」という意図であればやはり笑えない。渡辺直美(彼女は大胆な露出をするわけではないが)も、肥満体での激しいダンスがブレイクのきっかけだったが、現在の渡辺直美はすでにファッションアイコンとなっており「太っている“から”面白い」という受け止め方はもはや難しくなっている。ゆりやんの露出芸の場合はどうだろうか。

“過激”で“斬新”な笑い

 およそ3年前――2016年放送の『スッキリ!!』(日本テレビ系)に米人気歌手のアリアナ・グランデがゲスト出演した際、ハリセンボンの近藤春奈は自らの容姿が「マイケル・ムーアやシュレックに似ている」という持ちネタでアリアナを笑わせようとした。

 しかしアリアナはそれに応じず、「シュレックだとは思わない、すごくかわいい」と返す。容姿が笑いのネタになることは、決して“当たり前”ではないのだと、朝のお茶の間に知らしめたのだった。アリアナの態度は、「☓☓じゃねえよ!」というキレ芸を至極当然のものとして受け止めていた多くの視聴者に気づきを与えたといえる。

 今まで、無意識的に“差別”を含む笑いがテレビで蔓延してきた。近藤春奈の持ちネタである「シュレックじゃねえよ」然り、「ブス」「デブ」「ハゲ」などをネタ化することは“笑い”のスタンダードだった。しかし現在は、そうした価値観から少しずつ脱しつつある。

 今年9月にAマッソがプロテニスプレイ―ヤの大坂なおみ選手に対して「漂白剤が必要」と発言して大炎上した。イベントの観客が複数人、この発言についてTwitterで「笑えなかった」などと意思表明したことから波紋が広がったのだ。同様に、金属バットの漫才における黒人差別も問題となった。

 人種に由来する肌の色を揶揄した明らかな差別に、観客が「それはお笑いとして許容できない」とNOを突きつけた。お笑いファンの間でも、洗練された笑いが求められているということだ。

 一部では「お笑いがポリコレ化してつまらなくなった」「窮屈になった」などという意見もある。しかし、これはマンネリ化している“笑い”から脱するための良い機会。これまで表現されてこなかった、“過激”で“斬新”な笑いを追求していけるはずだ。「ブス」「デブ」「ハゲ」をネタにしたり、危険行為やシモネタに走ったり他人をバカにしたりすることが、“過激”で“斬新”な笑いにはならないことは、過去の炎上から十分に証明されている。

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ウェジー 2018.12.12

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