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慶應大で相次ぐ性被害 アメフト部の盗撮疑惑にミスコンの集団強姦とセクハラ

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慶應義塾公式サイトより

 慶応大学アメリカンフットボール部「慶應ユニコーンズ」は15日、無期限の活動自粛を発表した。

 公式サイトの発表によると、慶應大学側は<部内において複数の部員による著しく不適切な行為があったことが認められた>と説明。その上で“不適切な行為”については、<教育的観点およびプライバシー保護の観点から、詳細は公表いたしかねます>としていた。

 しかし16日、日刊スポーツは<慶大アメフト男子部員不祥事 女子部員の風呂を盗撮>との見出しで騒動を伝え、<関係者によると8月に夏合宿で男子部員複数が女性部員の風呂を盗撮した>と詳報した。

 似たような事件は2012年にもあった。早稲田大学アメリカンフットボール部「ビッグベアーズ」の合宿中に、部員50名が女性浴場を覗くなどして試合の出場停止処分を受けたのだ。慶應大と早稲田大のアメフト部はいずれも強豪チーム。言語道断の不適切行為であることは間違いない。

 慶應大学側が本件の詳細をアナウンスしないことについて、被害者のプライバシーに配慮しているのではないかと見る向きもあるが、慶應大に限ってそれはどうだろうか。慶應大では2016年にミスコンテストを中止しているが、その背景にあったミスコン運営団体の集団強姦事件についてはだんまりを決め込んでいた。

2016年のミスコン中止と集団強姦事件に「慶應大の闇」

 2016年10月4日、慶應大は同年の学園祭で予定されていた「ミス慶応コンテンスト2016」の中止を発表。慶應大側は理由について、ミスコンの運営母体「広告学研究会」で未成年飲酒が認められ、同団体に解散を命じたためとしていた。

 しかし10月13日発売の「週刊新潮」(新潮社)は、「広告学研究会」が9月に神奈川県葉山町で行った合宿において、当時未成年だった女子学生に対する集団強姦があったことを報道。女子学生は、男子学生6人からテキーラの飲酒を強要されたり、泥酔状態となったところで性的暴行を受けたりといった被害の実態を告発した。犯人たちは強姦の様子をスマートフォンで撮影までしていたという。朝日新聞夕刊が追随する形で、<男子学生数名が10代の女子学生に集団で性的暴行を加えた疑いがあるとして神奈川県警が捜査を進めている>と詳細を伝えた。

 慶應大側は女子学生から被害相談を受けていたことも明らかとなり、集団強姦事件の隠蔽疑惑も浮上した。「週刊新潮」発売の直前に慶應大は<「広告学研究会」の解散命令に関わる一部報道について>と題した告示文を発表、<報道されているような事件性を確認するには至りませんでした><一部報道されているような情報の「隠蔽」の意図も事実もありません>と疑惑を否定し、問題はあくまでも未成年飲酒、飲酒強要の危険行為などにあったとした。

 被害にあった女子学生は警察に被害届を提出。同年11月に慶應大学は男子学生6人のうち4人について3人を無期停学処分、1人をけん責処分とした。

セクハラ不祥事で「ミス慶應コンテスト2019」も中止に

 集団強姦事件を受けて一時中止となった慶應大のミスコンだが、翌2017年には有志団体の運営によって復活を遂げている。しかし2つの団体がそれぞれ開催しようとしていた今年度のミスコンのうち片方が、またもセクハラ不祥事の発覚をきっかけに開催中止が決定した。

 発端は、9月19日発売の「週刊文春」(文藝春秋)に寄せられた「ミス慶應コンテスト2019」のファイナリストの濱松明日香さんの友人による告発だった。濱松さんは運営員会のプロデューサーをつとめる40代男性A氏に食事に誘われ、その後行ったクラブのVIPルームで尻を触られる、キスをされそうになるなどのセクハラ行為を受けたという。

 同誌が運営団体に事実確認を求めると、ミスコンの運営委員長をつとめる慶應大2年の学生から「セクハラの事実はない」との抗議文が届き、濱松さんの直筆による「セクハラ行為は一切受けておりません」という陳述書が添えられていたそうだが、後に濱松さんは「陳述書は脅されて書かされた」と主張。運営団体によるセクハラ隠蔽が疑われていた。

 一連の騒動から、運営側は10月13日に「ミス慶應コンテスト2019」に中止を正式に発表。その理由について「候補者の過半数から辞退の意向を正式に頂いた」ためとしているが、この直後の16日に公開された文春オンラインの記事において、濱松さんは<セクハラ告発後、運営委員長と話し合うこともありましたが、先方からセクハラに対する謝罪はなく、それどころか、他のファイナリストに精神的な苦痛を与えたとして、私に謝罪しろというのです>と抗議している。

 塾生たちの逸脱した倫理観からくる不祥事が続く慶應大。大学側にも説明責任があるのではないだろうか。

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