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人気ジャニーズとの共演で…誹謗中傷の後遺症

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ともさかりえ公式Instagramより

 女優のともさかりえが、19日放送『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系) にゲスト出演した。1995年から97年にかけて放送された伝説の大人気ドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)シリーズで共演した堂本剛と再会を果たして往年のファンを湧かせたが、放送終了後にともさかがブログで当時の辛い状況を明かし話題を呼んでいる。

 ともさかは20日にブログを更新。堂本剛との久しぶりの共演について<互いに40歳という節目の年に再会してこうやって笑いあえたことが嬉しかった>と喜んだ。そのうえで、当時を振り返って次のように告白している。

<金田一当時は本当につらくて 特にパート2の辺りは いま振り返っても軽く動悸がするくらいにしんどかったけど生きていて良かったと心から思います。SNSがなかった時代に様々な形での誹謗中傷をあびて幼かった私は本当に苦しみました。本当に本当に苦しんだ。いま元気に生きていられて良かった>

 ドラマ『金田一』シリーズに出演していた当時、ともさかが<様々な形での誹謗中傷>を受けたことは知られている。

 『金田一』シリーズは主人公・金田一はじめが堂本剛のハマり役で大ヒットした名作ドラマで、ヒロイン・七瀬美雪を演じていたのがともさかだった。ドラマでともさかは堂本演じる金田一と“両想い”の役柄であったうえ、現実でも二人は同じ高校の同級生だったことから、プライベートでも「付き合っている」という噂に発展。

 すると、一部の堂本ファンがともさかにカミソリの入った手紙を送りつけたり、ともさかの筆跡を真似て「悔しかったら芸能界に入ってみろ」などと書いた偽の手紙を出回らせたりと激しい嫌がらせを行った。

 後にともさかは拒食症になって心身の健康を損なっていた時期があることを語っているが、その原因のひとつに『金田一』出演時の嫌がらせがあったのではないかと見られている。

 ともさかは2017年3月のブログでも堤幸彦監督とのツーショット写真を載せて20年ぶりの再会を喜ぶ一方、当時の苦悩を次のように吐露していた。

<高校3年間つづいたわけですが、思い返すと色んなことがありました。ある意味で私の青春だけど、当時は青春だなんて思えないくらいぼろぼろで疲れ果てていたなぁ。あの貴重な時間を楽しむには、まだまだ幼い私でありました>

 他方で、自身のファンの暴走で共演者を傷つけた堂本剛も、苦悩していたようだ。堂本剛は10代20代の時期に“自分の存在が人を傷つけてしまうことの不安”について繰り返して吐露している。たとえばエッセイ『ぼくの靴音』(集英社)に収録された2004年(当時24歳)頃の文章には、次のように綴られていた。

<独りでいるのは楽だよね。でも、何をするにも独りだから、寂しいね。でも、傷付かないし、傷付けないね。独りで部屋にこもっていれば、複数の人間が居る事で起こる“問題”は生まれない。そう、だから、傷付かないし、傷付けない。…多分>

 この文章からは、過去に自分が間接的な原因となってともさかを<傷付け>てしまったことへの葛藤が垣間見える。

 一部ファンの暴走による被害は、すでに20年以上の月日が経ってもなお当事者たちの心に深い傷を残しているようだ。

飯豊まりえや倉科カナ、ゆきぽよも叩かれる

 ジャニーズタレントには、一部の過激ファンが暴走して共演女優に敵意をむき出しにして騒動に発展することがよく見られる。ネットやSNSが発展した現代社会ではさらに激化しており、些細なことでバッシングが起こり、炎上することが多い。

 たとえば、昨年放送のドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)で人気グループ King & Prince(以下、キンプリ)の平野紫耀と共演した飯豊まりえも酷いバッシングを受けていた。飯豊は平野に恋をしてグイグイ迫るという役どころだったためだ。

 さらに、同作のエキストラとして撮影に参加したというファンが「飯豊まりえは休憩中も平野紫耀と常に距離が近く、立ち上がる際には平野の膝に手を置いて立ち、手を触りながら爪を見せ合ったり、ひとつの毛布に2人でくるまっていた」とツイ―トしたことも炎上の火種になった。この真偽不明の情報によって飯豊は平野ファンからのバッシングに見舞われた。

 SNSやネット掲示板では、飯豊に対して「平野くん狙いのあざとい女」「飯豊まりえだけは勘弁して」「身のほど知らず」などと誹謗中傷が相次いだほか、平野のファンは飯豊のSNSを猛攻撃して荒らした。

 こうした事例は枚挙に暇がない。今年4月放送のチーム対抗クイズ番組『FNS番組対抗 オールスター春の祭典』(フジテレビ系)には、ドラマ『ミラー・ツインズ』(同)で共演したKis-My-Ft2(キスマイ)の藤ヶ谷太輔と倉科カナが出演。しかしクイズに興じるふたりの“体の距離が近かった”として藤ヶ谷のファンは激怒。番組放送後のTwitterには、倉科に対するバッシングが溢れかえった。

 また、同月に放送した『有吉ゼミ』(日本テレビ系)にキンプリの永瀬廉が出演した際にも、共演したモデルのゆきぽよこと木村有希がロケ中に永瀬と“密着していた”として永瀬ファンの怒りを買い、SNSには「胸当ててるし、下心ミエミエ」「下品」などと呪詛の言葉が続出していた。

 いずれも、作品でジャニーズタレントと親しい役を演じた、もしくはバラエティーの演出の行きがかり上、距離が近くなったというだけのことだろう。たったそれだけのことで――というよりも、いかなる理由があったとしても、他者から心ない言葉を浴びせられて傷つかない人はいないだろう。

 ネット社会の現代では、その匿名性が人を露悪的にさせているのか芸能人への激しい非難の言葉や人格攻撃が蔓延し、リアルな関わりを持たない“画面の向こう”の人間に暴言を吐くことが気軽な行為に成り下がってしまっている。かつての2ちゃんねるのような場所だけでなく、Twitterのようなオープンな場でも、日常の投稿と暴言が共存していることがはっきりわかる。暴言を向ける相手は生身の人間だ、という当たり前のことをもう一度認識したい。

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